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テーマ:映画館で観た映画(8561)
カテゴリ:映画
1884年晩秋に埼玉県秩父の困民党は明治政府に武装蜂起した。自由民権運動とも結んでいたが、9日後に警察と軍隊に壊滅させられた。
映画は生の人間がたくさん出演しているので、画面が活き活きしている。また藁葺き農家、養蚕のようすが分かり、かつての美しい日本も見せてくれる。動作はキレイすぎかも。 近県に育ったので、ひいおじいさんが仕事を投げ打って、自由党に入り、家族が苦労したが伝わり、もう一方の先祖はボッコシが来るからと逃げたと聞いている。秩父のようにならなかったのは幸いなことだった。 秩父事件後、84年経って、フランス史で有名な井上幸治先生が「秩父事件」を書かれた。史料と証言を駆使して書いておられる。もう一度目を通したい。学生時代、先生の「史学概論」は難しく、「朝までかかったノートです。」と講義が始まり、必死でノートし、もう一度清書するということが毎週続いた。「史料の泥沼を這い回り、翼のついた靴で飛び上がれ。」という言葉だけが身に付いたような気がする。 国家創生期にはどこの国でもあることを改めて知った。先ずは軍隊を強くしなければならない事情は税を多くし、民を苦しませる。やっと始めた貿易で生糸は相場が下がり、養蚕農家は高利貸に借金をしなければ生きて行けなくなってしまった。 辛いことも悲しいことも、当時の人々がなんとか乗り越え、て今がある。いつの時代も問題山積。過去のこともも知って、こんなに犠牲のないように解決して行かねば。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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