|
テーマ:映画館で観た映画(8561)
カテゴリ:映画
1526年に大砲の怪我によって命を奪われた、ジョバンニ・ディ・メディチのお話。ローマ教皇軍のジョバンニは神聖ローマ帝国軍のローマ侵攻を阻止すべく戦っていた。寒さの中の戦いが淡々と描かれている。
この辺の歴史と登場人物の関係はプログラムを先に読んでいないと、とても分かり難いだろうと予測して、買っておいた。案の定、にわか知識では無理。幸いなことにプログラムにはシナリオ採録してある。字幕とわずかの単語しか知らないイタリア語の音を追って見ていたので、今晩もう一度読んでみることにしよう。 始めて大砲が人間に向られた戦争となって、甲冑と剣の戦いの時代の人々は、重火器が二度と人間に対して使われぬようにと祈ったという言葉で終わる。 342年後の日本でも、近藤勇が大砲に苦労していた。1526年にも兵士の暮らしは貧しいのに、新しい武器。2004年のスーダンの貧しい若者がピカピカの銃を持つ写真に心が凍る思いがした。 こうであってはいけないことがいつの時代にも起きてしまっている。 大怪我をしたジョバンニが寝かされている部屋は、フレスコ画が見事。聖と俗の俗の絵に迫力があり面白い。知っている華やかなメディチ家の時代はごく短い部分で、文化のウラには、こういうこともあったかと知ることができる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2004年12月08日 19時33分41秒
コメント(0) | コメントを書く
[映画] カテゴリの最新記事
|