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カテゴリ:美術館・博物館
上野公園はけやきの紅葉が美しくなってきた。混雑しているので、金曜日の夕方にしようということになり、日の暮れないうちに、庭園開放へ。まだまだ紅葉は緑色。池はカルガモとオナガガモがにぎやかに泳いでいた。野鳥の声も響いて、いい感じ。
そして、本館の特集陳列「キリシタン-大航海時代のキリシタン遺物-」の聖母像(親指のマリア)に再会した。西洋紀聞の文庫本を持っていったので、開いてみると、「新井白石が描いた絵?」が正確ならば、展示されていたマリアの絵はまわりが切り取られていて、小さくなっているような気がする。「新井白石が描いた絵?」もそれだけではとてもマリアとは見えない、お坊さんの肖像のような絵だが。 イタリア・レッジオ刊「天正遣欧使節記」の読めた部分はクアットロジャッポネージィ、パドヴァ。4人の日本人はパドヴァに行っていた。調べたら、フィレンツェのメディチ家の舞踏会にも参加していたとか。禁教によって、日本では消し去られた事実は、ほころびはあるものの、時代を超えて感動を持って伝えられる。 琳派は展示と人が多いので、興味のあるところだけ見ることにした。風神雷神図がずらり。現代では、ここに集められて比較できるけれど、当時はどこのお屋敷に飾られたのだろうか。当時、すべて見ることができた人は少ないだろうなぁと思ってみていた。 唐獅子と象も素晴らしかった。躍動感のある絵に感動するが、最初の感動を生み出した文化を継承するのは、至難だったなぁと思う。後を継がねばならなかった方たちは、かなり練られていないと、飽きられてしまう。 時代の制約の中で、棄教した人々、様式美を超えてはならなかった人々がいたことを思った。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年11月08日 15時33分34秒
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