道立函館美術館で開催中の平山郁夫展を見に行った.佐川美術館所蔵,大唐西域画への道というサブタイトルが付いている.10時の開館後すぐに入ったのだが,さすが連休中で混雑していた.これほど沢山の人をこの美術館で見るのは久しぶりだった.NHKの取材クルーも来ていた.
私は,平山郁夫氏の作品をまとめて見るのは今回が初めてだと思う.想像以上に美しい絵が多かった.どの作品にも共通して言える事だが,一般的な絵画より遠く離れて見た方が,遠近感が際立ち,色彩も立体的により美しく見える.理論的に計算されているのかもしれないが,どの作品も構図が落ち着いていて,悪く言えばお行儀がよすぎ,良く言えばどっしりと揺るがない安定感のある作品ばかりだった.顔料もよく使われており,日本画のようなムードを持っている.薬師寺の壁画は50号のレプリカとして展の最後に並べられていたが,私は薬師寺の壁画のことを今日まで全く知らず,今度奈良に行ったら薬師寺に行かねばと強く思った.平山郁夫展は5月22日まで開催中.
その後,五稜郭の桜を見るのに久しぶりにタワーに登った.まだ五分咲きだったが空から見るとパノラミックで美しかった.この季節は一度は上から見ないとな,と思った.五稜郭公園内の箱館奉行所にも初めて入った.中は結構広く,床暖房も少し入っていて寒くはなかった.ここも連休中なので多くの人で混雑していた.いいことだ.