ひみつの階段
「冬至祭り」の日のできごとを書いた、冬の夜の時間をとてもとても豊かにしてくれる絵本。大好きです。今年の我が町は、冷え込みがとても厳しく、冴えた空気で満ちています。秋から冬にかけて、年を越す前のこの時期、クリスマスの前のこの時期、そして、冬至を迎えようというこの時期、部屋の中の空気がとっても暖かくて、夢濃くなります。お屋敷の中の長い長いひみつの階段を、夢に漂うように登った少年少女は、次には、現実の中で、光り輝く一幕を演じます。現実の中で夢を失わず、そして、夢の中でも現実を見失わない、確かな質感の輝きをもつこのお話しが、私は大好きです。長いことお休みしてしまったここを整え、また、ゆっくり始めようと思います。よろしくお願いいたします。