同じ歳の従姉妹の
昨日に続いて身内の死の話になる。暗い話題だが、この世に在る間につねに傍にある事実だ。同じ歳の従姉妹が、昨年の今日亡くなった。同じ日に、あのチリ炭鉱事故で埋まった人々全員が助け出されて、世界中から歓呼を受けていた。何故、私の従姉妹はこの日に死を選んだのだろうか…。ずっと、この一年考え続けてきた。子供の頃、親族の中最も明るく、ひとりっ子で経済的にも恵まれていた従姉妹。好きな人と恋愛結婚して、ひとり息子とも仲が良い家族だったのに。人は年月を重ねると、大なかれ少なかれ変化する。4年程前、東京に息子と来た従姉妹を浅草や東京タワーに案内した。短い滞在時間だったが、とても楽しそうだった。それが、従姉妹との大切な思い出になってしまった。お互い40歳を過ぎて、また子供の頃とは違った意味で 仲良くやっていけると思っていた。