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第十三回文楽若手会
2013年6月22日(土)午後1時開演 二人禿 玉翔の禿を楽しみにしていたので、休演が寂しかった。 紋吉と代役玉誉、ふたり息もあっており床も若手で華やぎがあった。 絵本太功記 夕顔棚の段 希大夫寛太郎、鑑賞教室の解説コンビの息はピッタリ、希大夫語りわけは師匠譲りの巧み、寛太郎の好リードで、よく引き締まっていた。 人目を忍びで一瞬姿を見せた玉佳光秀の圧倒的な存在感に、息を呑んだ。 これは凄いものが見れるに違いないと、確信した。 尼ヶ崎の段 前 芳穂大夫、相当稽古を重ねてきたのではないか。 清丈も優れていたのだが三味線とイキを合わせて的確に人物描写していた。 人形が、見事であった。 十次郎、若い玉勢が頑張った。良いとか悪いとか評価する段階ではないが大役の重責をものともしないで懸命に組打つ姿は感動的だった。 清五郎のさつきがなんとも言いがたい哀感をたたえていた。 一輔の操、群を抜いた演技力、色気と気品が融合する完璧なる女方。 文哉の久吉も、颯爽としており良かった。 玉佳の光秀 驚愕の説得力で迫ってくる 或いはきょう太十に起こった拍手の半分以上が玉佳に向けられたものではなかったかと 思ってしまうほどに見事で、素晴らしい、光秀であった。 勇壮でいてそこに複雑な光秀の人物像が見え隠れする それを玉佳は、緻密に描写していった 現れ出でたる光秀 瀕死の十次郎を痛み涙を流す光秀 松の木に登り見渡す光秀 あらゆる動きに無駄がない そぎ落とされ研ぎ澄まされた動きにより決められていく形は、眩いばかりに光を放っていた。 透明な性根が人形に映り光秀が大きく大きく形を決めた。 それは文楽人形遣い吉田玉佳が、立役遣いの大輪の芸の華を、開花させた瞬間であった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2013/06/23 02:56:01 PM
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