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2014年2月20日於梅田ガーデンシネマ
「はじまりは5つ星ホテルから」 VIAGGIO SOLA/A FIVE STAR LIFE 2013年年度イタリア映画 マリア・ソーレ・トニャッツィ監督作品 覆面調査員として世界を回るイレーネ。白のパンツスタイルに颯爽と身を包み、豪華ホテルに滞在する、一見カッコいい印象ですが、覆面調査員とは、ホテルのアラを探す仕事なわけです。 元カレとは友好関係にあり、家庭を持たないがゆえに身軽、将来に漠然とした不安を抱えながらも、それなりに人生を謳歌してきた彼女でしたが、元カレに彼女らしい女性が出来たあたりからなんとなくぐらついてきます。 監督が女性ということもあり、女性の自立に冷たい社会の状況がさりげなく描かれています。 たとえば、モロッコのホテルで、イレーネに意味深なまなざしをくれる男性。 ナンパしておきながら言うセリフが 「実は僕は愛妻家なんだ」 家庭のある女性が豪華ホテルの一人旅なんて、家族も、社会も、良い顔をしないのに、男性は許されるんですよね、奥さんがいようがいまいが、軽く女性に声をかけるのもね、 世の、若いおじょうさん、奥さんがいるのに女性に声をかけるちゃらおっちゃんの、言い訳は、大体こんな感じです。 「奥さんとは学生結婚だったからね、いまじゃ友達みたいなもんです」 こんな浮ついたこと言う男には、ひっかかったら、あかんよ(爆)。 男は遊んでいようが、いつまでもひとりもんでいようが、偏見で見られることはない。 おかしな風潮です。 女性が社会進出するのがあたりまえの昨今でも、企業によっては、いまだに、結婚しないことを約束しないと働けない職場もある位です。結婚して、子どもが出来たら仕事に障るから困るって、理由になりますか? 育児休暇を鷹揚に許さない社会の偏狭、認識の低さが、男女比がアンバランスな国会では取りざたもされない国ですから。 ですがこの映画を観ていたら、それはなにも日本だけの問題ではないということがわかります。 おそらく男性という人種は女性のほうがタフで器用で頭も良いので、押さえつけたいんでしょう。 しかし世の流れは止められません。 日本にも、女性の総理が誕生することを祈念してやみません。って・・映画の内容とはだいぶ外れておりますが・・ ひとりで生きるのも悪くないやねと、思わせてくれる、映画です。 男女に限らず、前に進むには、あきらめたり、切って捨てていかなくてはいけないことがあるということ、自由には、相応のリスクが伴うんだよということを、この映画は、さらりと描いています。 2月28日まで、梅田ガーデンシネマで上映。 この日をもちまして、梅田ガーデンシネマは、閉館となります。 映画館としては、シネ・リーブル梅田さんが増床という形で存続されますが、梅田ガーデンシネマの売りだった、あの35ミリフィルム上映はもう見ることができません。 そして「ガーデンシネマ」という名前の映画館が、これですべてなくなります。 私が梅田ガーデンシネマに通うようになったのは2011年3.11以降からですから、たいして親しんではいませんでした。 途中東京に帰ってもいたのでブランクもありました。 ただ思いますに、煮詰まったときに必ずひとりでふらっと行って、癒されて帰る、心のオアシスでした。 いつでもそこにあると思っていたものが突然なくなってしまうのは、結構来ます。 来ますが、部外者ですから泣いたりなんかしません。 「ガーデンシネマ」という看板は失われても、梅田ガーデンシネマがあったことは、私の心に永遠に生き続けることでしょう。 整理番号1番のときは、チケットを保管していました。 台風直撃かと言われた日の三島映画と、海洋天堂、それからはじまりは5つ星ホテルから、3枚しかないですが。 28日も見に行く予定ですが、整理番号1は、ちょっと無理でしょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014/02/26 05:59:58 PM
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