カテゴリ:大人向け
ちょっと重めの作品を手にしてしまいました。 秋だから……、ということで。 【あらすじ】 高校生の柄本正文は母親のサホと二人暮らし。 美しい母親に対して屈折した愛情を抱いていた。 その想いはやがて、ある事件を引き起こしてしまう――。 【感想】 「息子が母に欲情」、という紹介文を読んで、AVの設定によくあるもんだし、 あんまり深く考えずに手にしてしまいました。 実際、私にも息子がいますけど、「ナイナイ!」って感じですね。 でも、お母さんがこの作品のサホさんみたいだったら……。あるのかも。 若くして正文を生み、シングルマザーとなったサホ。 高校生の息子がいるものの、まだ32~33歳という女性としてはまだまだイケてる若さ。 しかもサホは永作博美をモデルとしているらしいですが、 色白でふっくらと柔らかい体つきのかわいらしい女性。 しかもちょっと天然なのか、息子に「ワンピースのファスナーをあげて」 とせがんじゃうような無防備なところがあります。 正文は幼少期に母親が男性に無理やり犯されているところを目撃してしまい、 それがトラウマになっています。 それが思春期になり倒錯して、母を性的な目で見てしまっているようです。 そして正文が唯一会話する幼馴染の京子ですが、 学校一のモテ男で金持ちの河野と付き合うこととなります。 ところがこの河野がクソな野郎で、京子を自分の性のはけ口としか見ておらず、 やるだけやって、ブルセラショップなどで小遣いを稼がせ、 さらに最終的にハメ撮り動画を流してしまうという。最低な奴。 しかしこの河野、糞なことがこれだけではございません。 なんと正文の母・サホにも興味を持ってしまうのです。 うまいこと言って正文の家にあがりこみ、無理やりサホをれいぷします。 その現場をまたしても目撃してしまう正文。 あろうことか、正文はそれを見て欲情してしまったのです。 こんなことがあった後ですが、サホは何事もなかったかのように正文に接します。 これが正文を追い詰め、ついに河野を襲撃することとなり……。 ………。なんつー重い話だ。 でもさ、たまにサホみたいなカワイイお母さんっていますよね。 私が中学生の頃とかにもいましたもん。クラスに一人くらい。 授業参観とかで入ってくると「わー!」ってなるの。 雰囲気がね、もう『お母さん』じゃないんだよね。 サホは男の子のお母さんとしては、あまりにも無防備すぎて正文が気の毒になったくらいですけど。 洗濯かごに下着を見えるように入れたり(無意識ですけど)、 思春期の男子にワンピースのファスナー閉めさせたり。 私も小学生の息子がいますけど、すでに「パンツ一緒に干すのそろそろやめようかな」とか思いますもん。 そして京子。 彼女の親はまともに働いていないようで、とても貧乏なようです。 昼間からパチンコに行っちゃって、ろくに子どものことも見てないようです。 そして幼馴染の正文のことが気になりながらも、河野と付き合い、 うまいこと言われて闇の世界に片足を突っ込んでしまいました。 なんていうか……。 例えば援助交際しちゃうとか、ちょっと倫理的にどうかなってことをしてしまう女の子って 何が原因なのかな、と少し考えてしまいました。 単純にお金が欲しい、っていうのもあるかもしれませんが、それだけじゃないような気もします。 好きな人に言われると信じてしまう、ってのは女性ならあるのかもしれません。 それを小賢しい男が利用するんですかねぇ。 京子のような貧しさの辛さの描写もあれば、 河野のように、金はあるけど自分を見てもらえないことで 歪んだ人間を作っているような描写もありますね。 何が幸せかを考えさせられます。 最終的に正文と京子は水色の部屋で一緒に暮らしているようなシーンが描かれています。 とても幸せそう、だけど、何か諦めの果てのようなものも感じます。 あぁ、思春期の性は難しい。 普通に恋愛するのって実は難しい。 何があれば幸せなのかな、と考えました。 にほんブログ村 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年10月02日 14時37分32秒
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