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みかん日和。

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2008年07月20日
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カテゴリ:映画
京都の旅の記録も付けたいのだが、
今日は、先に映画の記録。
「山桜」

yamazakura

美しすぎるこの二人。
東山氏は若干、年を喰ってる感は否めないのだが、
凛としたたたずまい、
潔すぎる手塚弥一郎は彼にしか演じられない気がした。
きっぱり、かっこよすぎ。
藤沢周平の書く、どこか不器用だけど、
まっすぐに正義、独りよがりな正義じゃなくて、、
本当にまっとうな正義をつらぬく。
不器用だから、もっといろいろ考えて、なんてことをせず、
最速で解決する方法を採る。
もちろん自分の身は省みない。
蝉時雨のオヤジにしても文四郎にしても、
あきれるくらい。
そんな実直な弥一郎が幸せになれないはずがないのだ。
そんなことがあっては、
日本全国の東ファンが許さんのだ!

ってなくらい、かっこよかったのだ。

もちろん、田中麗奈の野江も美しい。
正直、出始めの野江、歩き方が若干不恰好で、
言葉も街中の言葉を使っていることもあって、
藤沢ワールド、期待できないかと、思った。
だけど、田中麗奈の野江はやはり、野江で、
これまた芯の通った人なのである。
もちろん、弱いところもあるけれど、
人として、許してはならないところは、厳しく断じる。
そんな両面を凛々しく演じている。
元気でアクティブなイメージのキャラクターを演じる姿を
よく見るので、これまた新鮮であった。
「その目を止めろ」
と、夫が言うのだが、確かに眼力はすごい。
そもそも目がでかいのだが、
にらむでもなく、静かに見つめ返すのである。
やましい人間は、そりゃつらかろう。

そして、すごいなぁと思ったのは、
檀ふみと富司純子。
優しい母親が何かを悟って、厳しい顔に表情を変える一瞬の檀ふみのすごさ。
野江の訪問を機に生気を取り戻した富司純子の演じわけ。
すごい。
特に、富司純子さん、出番はさほどないのだが、
どの場面もインパクト大。

あまり書きすぎてはいけないのだろうが、
山桜を生ける場面はぐっと来たのである。

シアワセになってくれい!!
そう心の奥底から叫びたい気持ちになったのである。

蝉時雨も、ドラマと映画、描き方が違ったように、
山桜も描く人によって、
違う映画になるんだろうか??

ワシの個人的な好みを言うのなら、
エンディング、ピアノだけでいいや。
あの歌は好きだし、歌手も好きだ。
だけど台詞付の歌だし、その台詞が映画にあっているかどうかは、
映画をどう見るかによるだろうし。
それを、押し付けられるのはいただけない。

余韻を残す、想像の余地を残す、それもありだろうが、
ワシはきっぱり、安心して、映画館を去りたかった。
だから、あの終わり方、△。
弥一郎さまの、シアワセも見たかった。

実は、あまりのめりこめなかったのには理由がある。
隣に上映きりきり、山桜のタイトルが出るきりきりに、
隣に、オババが座ったのである。
なにやら、でかい荷物を持っていて、
それががしゃがしゃうるさい。
そしてさらに、しゃべる。
小さい声ならいいってもんじゃない。気になるのである。
場面が動く度に、ごそごそ。
弥一郎様がかっこよかろうが、野江の着物がかわいかろうが、
だまっていろ!!!

それはさておき、藤沢ワールドを忠実に表現したな、という印象はある。
エンタメという風情はない。
だからこそ、静かに、没頭したかったな。

みんな、幸せになったよね?






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最終更新日  2008年07月20日 22時23分09秒
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