2010/08/10(火)23:08
読書の日々。
読書・・・読書三昧とは言えないけど、
ぼちぼち、読んでいる。
読むのが遅いのもあるけど、
波に乗れない時期ってのもあって・・・。
そんな中でも最近読んだのが、
若者向けというか、
若者な世界を書いた小説3本。
動物学科空手道部1年高田トモ! /片川優子著
桐島、部活やめるってよ / 朝井リョウ
和菓子のアン / 坂木司
主人公が、上から、
大学1回生、
高校2年生、
高校卒業して就職1年目。
ハイティーンな人たちの物語。
動物学科空手道部1年高田トモ! /片川優子著
正直、同調できずに、読み進む。
主人公は女を武器に、したい放題して生きている(そして生きていく)であろう姉に、
初めてできた彼(彼も姉に近づくために、主人公を踏み台にする嫌な奴)を奪われ、
女らしくすることを放棄し、
恋愛感情も封印し、
空手道にまい進し、凛々しく生きようと決意する。
そこまではいい。
そこまではいいんだけど、
その後の展開が、微妙。
空手に打ち込む姿の描写も手薄。
主人公と恋仲になる男子との描写も手薄。
動物学科で、ワシら人間世界と、畜産業界、
ズバリ、食われる生き物との関わりを書くのだが、
それも、半端。
世の中そんなに甘いかよ。
さらりと、書ける問題じゃない。
書くなら、覚悟がいる問題。
とくに解せないのは、主人公自ら、彼に引導を渡す状況。
「私のために、犠牲にしたくない」みたいな感じだったか?
私から言わせれば「はぁぁぁ???」である。
空手を選んだといえば聞こえがいいが、
そんな風に感じられない主人公の行動。
ワシの読みが浅いといわれればそれまでなのであるが。
恋に傷つき、もう二度と、恋はしないと誓った主人公が、
簡単に恋人を作り、
簡単に恋人を傷つけて、捨てる。
葛藤があって然りなのに、それが書かれていない。
というわけでお勧めはしないのである。
桐島、部活やめるってよ。
これは、桐島君が部活をやめることによって引き起こされる、
周囲への影響が書かれている。
彼が部活でどんな役割を果たしていたか、
なぜ、やめなきゃいけなくなったか、
そして彼が、やめて思わぬところに影響が出ていたり・・・。
頭の悪そうな女子高生が、一生懸命、
男子に媚を売るところとか、
読んでて、つらいなぁと思うところもあったけど、
その彼女も必死に生きてるわけで、
彼女の将来をちょっと心配してみたりもするけど・・・
まぁ、虚構だし・・・
とは言え、とてもリアル。
先に読んだ本があまりにも、
「きれいごと」ワールドだったので、
好感を持って読んだ。
そして、桐島君とやらのこと、私は好きだなと思った。
和菓子のアン
単純に面白かった。
高校を卒業して、何をするでもなく大学へいく、
そう言った現実を拒否し、
確実に、成長して生きる道をそれこそ、
さりげなく、自然に掴み取ったお嬢さんの物語。
身長低めのLサイズ女子。
イメージ的には三の線を生きてきた感じの女の子。
最初は、ちょっぴり卑屈だったりするのだが、
生来、素直ないい子なのだ。
周りを明るくする、シアワセにする、そんな子。
無理をしないでいるあたり、
読むほうもとても楽。
キャラクターも光っている。
キリリとオトコマエな店員(職人志望なのに、接客上手。しかも、乙女系男子)、
美人な店長(強力な裏の顔と、寂しい過去アリ)、
かわいさ絶好調の同僚(これまた、元ヤンの怖い系過去)。
お客様との対応の中に潜むミステリーを
和菓子にかけて解決していく。
素晴らしい!
読んだ後、幸せな気分になれる本、久しぶりなのである。
適当な感想で、恐縮だけど、
覚書。
7月の読書メーター読んだ本の数:5冊読んだページ数:863ページ帰天城の謎 ~TRICK 青春版~変なヤツを書かせたら天下一品やなぁ、はやみねかおる。さすが。山田や上田にもまぁ、若かりし頃はあったよなぁ・・・ってな感じ。大人になってからの二人の方が、子どもらしいというのも、なんとも味。じわっと来る余韻を残すあたりは、お見事。また、若い二人に会いたいものである。そして、映像化も期待しちゃう。読了日:07月21日 著者:はやみね かおる,鶴田 謙二共鳴せよ!私立轟高校図書委員会 4 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)ワシの青春時代の縮図を見た!!!いつの時代にもあるんだなぁ。それにしても、この人、いろんな絵を描くなぁ。面白いぞ!読了日:07月20日 著者:D.キッサン共鳴せよ!私立轟高校図書委員会 3 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)読了日:07月20日 著者:D.キッサン共鳴せよ!私立轟高校図書委員会 (2) (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)読了日:07月20日 著者:D.キッサン共鳴せよ!私立轟高校図書委員会 1 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)読了日:07月20日 著者:D.キッサン読書メーター