ユウミの高齢出産・どたばた育児日記

４８歳の老齢出産？！うそのような本当の話！
つわり！長～い妊娠期間！
それは、４年ほど前のとある夏の終わり、年下の友達に頼み、ドラッグストアへ走ってもらったのでした。だって、この年で妊娠検査薬は買い辛いです！

早速テストしたところ、ううぅやっぱり妊娠か！と言うことで、頭は真っ白、茫然自失、取りあえず、お茶でも飲んで考えよう！とフローリングの上に座り込み、ぼーっと一時間！そして今は、そのことは忘れた振りして、いつもの日常に戻ることにしたのです！

そして夜だんなが帰ってタイミングを見て一言「なんか妊娠したみたい！」とそれを聞いた、だんなは、一瞬、聞こえなかったふりをして、次の瞬間、「お・俺の子じゃない！」とのたもうたのです。俺の子じゃなかったら、誰の子なの、天から舞い降りたエンジェルか？そんな訳ないでしょ！わたしもできれば、私の子じゃないと言いたかったけど、さすが自分のお腹に入ってる分そのセリフは使えない！

せっかく頑張ってきたパソコンインストラクターの仕事もあるし、副業のアート工房の仕事も面白くなってきたし、いったいこれからどうなるの？今まで３人の子供達を育てて、やっと自分の人生をエンジョイしようと思ったところなのに・・・そんなことが頭をぐるぐると回るばかりで、何日かあっという間に過ぎていきました。

主人は、結局今回はあきらめてくれと駄目だしをしてくる始末。でも不思議とわたしは、最初から産まないなんて事は、考えていなかったのです。だってその前に３人産んで育てていると、将来こうなるべく個性を持った子供が、お腹の中にちゃんと生きているという事実にもうあらがうことはできなかったのです。将来長男・次男のように「母さん」とはにかみながら、甘えてくるかもしれないし、長女のように、一緒にケーキ作りができるかもと思うと、この子だけ神様にお断りすることは、出来なかったのです。

しょうがない、とにかく病院に行ってみようと決心しミイラ男のように、憂鬱な身体を引きずりながら、もよりの産婦人科をたずねました。検査の結果、当然ですが、妊娠ですね！と言われました。そこで、すかさず「あのぅ先生わたくし年が・・・」と言いよどむと、先生はおもむろにカルテの年齢を見て、「まあ来週来てください。その時には、年齢的にたぶん自然に流産してますから」といわれたのです。あらまあそうなの、なんだ悩むこと無かったじゃないとホッと一息ついて帰宅したのでした。

でも、この頃からだんだんつわりが日増しに強くなってきて、なんだか日常の生活にも支障が出るようになってきたのです。長男・次男の時にもつわりはあったのですが、ここまでひどくは無く、だんだん食事量も減ってきたのです。そうこうする内に、２回目・３回目の産婦人科受診をしましたが、先生は、もちろんその内流産するからと予定日も教えていただけません。

が、とうとう４回目、わたしは、業を煮やしてお聞きしました。「先生、流産する気配どころか、日増しにつわりが強くなるんですけど・・・」その言葉に（というか気迫に）に先生も根負けしたのか、予定日を教えてくださったのです。５月２０日ですよと。母子手帳も役所に行って貰ってくださいと言われ、ようやく産むんだとという実感が、出てきました。

でも、もうその頃つわりは、ピークを向かえ、朝から夜中まで戻しっぱなし、人生で一番辛い時期を迎えたのでした。普通のつわりは、疲れた時とか何かの匂いに誘発されることが多いんですけど、私の場合は、そんなこと関係なくとにかく一日中強烈な吐き気が続き、あっという間に１０キロ痩せてしまいました。

人間１ヶ月で急に痩せるとどうなると思いますか？まず、腕には、縦しわができ（手の甲から二の腕にかけて数本の縦しわ）、顔は骸骨のようになり、青黒く死人のような顔色になります。もう妊婦だか難病末期か見分けがつかない感じです！何せ強烈な吐き気のため、水分さえも受け付けないんですから。見かねた先生から入院しなさいと言われてしまいました。

あのですね、よく一般的につわりは、病気じゃない、なんて言われますが、本人にしてみれば、夜中もうとうとしたかと思えば強烈な吐き気で目が覚め、しかも水も飲めない。こんな拷問みたいなことが、約１０ヶ月続くんですから、半分気がおかしくなってきます。最後の方は、トイレに行くにも、立ち上がれないで、這って行く状態です。毎日寝たきりで、ヨコに洗面器をおき、窓から空をながめ放心状態でした。

そうこうしてる内にやっと９ヶ月に入り、先生に辛くて、きりだしたんです。「先生もう人工的に出産させてください」そうしたら、いつも優しい先生に、叱られました。月足らずで生まれた子供が、どんなに苦しむか知ってるかって？鼻にチューブを入れられ、小さな手に注射をされるんだぞって、まだお母さんがつわりで苦しむ方がましでしょうって！わたしは、納得したくないほど吐き気で９ヶ月でも、苦しんでいましたが、引き下がりました。

ところが、予定日を過ぎても出ない・・・とうとう５月２６日に、誘発剤を使っての出産でした。陣痛が始まったとき嬉しくてうれしくて、やっとつわりから開放されるとね。子供は超安産で、するっと産まれてきました。主人は、分娩室で「この子のために、俺はこれからも頑張るぞ」って泣きながら言ってくれたのでした！

でも、なんだか変！出産が終わってもまだ吐き気が・・・そうなんですよ、しばらくは、妊娠中ほどひどくなくても気持ち悪い感じは、直らなかったのです。病院の食事は、お祝いもあって、レストランのフルコースのような夕食が出るんですが、これまた美味しく食べられない！母乳も出さなければいけないのにね。
このあとがまた波乱万丈なんですよ！