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2013.07.25
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カテゴリ:家族
排便は2つ。


 葬儀は11時から。
ホテルからそこまでは1時間ほど。
今日また戻ってきて宿泊するから、チェックアウトの準備はしなくていい。
楽だなぁ。
朝食を食べて身支度をしたら出発だ。


 到着して身の回りを整え中へ入る。
葬儀が始まるのがまだなので、棺桶を台から降ろしておいてくれた。

久しぶりに顔を合わせたが、こっちを向いてくれはしない。
微笑んでいるが、その表情は変わることがない。
やっと、

死んじゃったんだなぁ、

って思えた。


 あまり時間もないので、仕方がなく待つ部屋へ移動。
親族が多いのでそう丁寧でもない挨拶をして回る。
もう時間が無い。
もうすぐ始まるからと、みんなせかされてそそくさと出て行った。

自分たちは用意されていたお昼のお弁当を頂く。

「食べてあげるのも供養だから」

なんて言われてしまい、お腹が空いていないのにちびちび食べる。
俺が本人だったら、無理に食べなくていいよ、って言うけどなぁ。
まぁ風習には逆らえないとはいえ、ほんのちょっと食べたらもうすぐ葬儀の時間。

急いで部屋を出る。
始まった。

相変わらず冷や汗が酷い。
しょっちゅう汗を拭かなくてならない。
知らない人が見たら、どれほど暑がりなんだと思うだろう。
でも多くが親族なので気にすることもない。
みんな知ってるから。

しばらくお経を聞いているうちに、勝手に涙が流れた。
泣きたくて、流れたわけじゃない。
何故かわからないが、心が動かされたのだろう。
数年に1度ぐらいしか会わなかった叔父さん。
会えばいつも満面の笑みで、美味しそうにビールを飲みまくっていた。

もう会えないんだなぁ。
もう一緒に飲むことはないんだな。

改めてそう思った。

まだ涙が出てくる。

ふと思った。
自分で思っているより好きだったんだろうな、叔父さんのこと。
ここで汗拭きタオルが役に立つなんてね。


 久しぶりにお焼香をした。
これまではどうにも腕が思うように動かせず、何とも言えない感じだった。

しかし今回は車椅子をやや斜めに寄せる。
本当は摘むことができなくても、ちゃんと摘まんで引き寄せ、それをパラパラする動きを1人でできた。

この日の為に、腕が動くように頑張ってきた訳ではない。
しかし訓練の成果によって、努力してきた成果によって、全てとは言えないが、一連の動きを自分で行えた。

それがとても嬉しかった。
ちゃんとお別れをすることができたように思えた。


 そしていよいよ出棺。
もちろん火葬場ついて行くわけだから、ここでお別れの気分にはならない。
それよりも知らない道を行くわけだから、遅れないようについて行かなくてはならない。

健常者じゃないから、すぐに乗って出発できない。
この慌ただしさが、目の前の出来事と少し違う世界のように思えた。


 火葬場でいよいよ最後のお別れをし、また葬儀場へ戻ってきた。
2時間ほど時間がある。
尻休めだ。

ここで中へ入って親戚の人に顔を合わせるのが良いのだろうが、体も体調もそんな余裕は無い。
車のエアコンでガンガン体を冷やし、シートを倒して休憩。

窓から見える景色・・・

空を流れる雲・・・

こうやって見てると、どこかの田舎へのんびり旅行に来たみたい。
不思議だなぁ。
人間の感じることって。

しばらくすると、喪主である従兄弟の子が来た。
自分は初孫なので、従兄弟の中では1番の兄貴。
いつも、

兄ちゃん、兄ちゃん

と頼ってくる可愛い奴だ。
お互い住んでいる場所は遠く離れているけど、これからもしっかり支えてやらんと。


 時間が来て再び火葬場へ。
再び出会った叔父さんは真っ白だった。
さすがに肝臓はあまり良くなかったらしいが、他はどこも悪くなく綺麗な色の骨をしている。

それが何だか嬉しかった。

自分も骨だけになった時には、真っ白でありますように・・・。

ここでまた訓練の成果が試されることになった。
骨あげ。
もちろん竹箸を1人で持つことなんてできない。
だから骨を拾いあげることも、自分では出来ない。

けどママちゃんが上手に手伝ってくれて、無事拾い上げた骨を骨壷へ入れることができた。
嬉しかった。
最後の最後まで、ちゃんと見送ることができたような気がした。


 今日は色々なことを、これまでとは違った方向から客観的に見れたような気がする。
いろんなことを考えた。
もっと自分に厳しくしなくてはならないことや、挑戦的でなくてはならないこともいっぱい気付いた。
叔父さんのおかげで、とは思いたくないが。

ありがとう。
次はそっちで一緒に飲もうな。






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最終更新日  2013.08.13 08:30:28
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