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テーマ:映画館で観た映画(8540)
カテゴリ:CINEMA
まあ、アンジーの演技の素晴らしさにプラス。
史実モノなので、報道などに基づいて作られているので 結論のすべてが出る訳ではないんですよね。 だから、最後まで謎が残るんですが現実というのは そう言うモノなのでしょうね。 だからスッキリ!って訳にはいかないです。 禁酒法とギャングが華やかなりし頃のアメリカ・LA。 でも、ギャングは出てきません。 良識的なワーキングガールでシングルマザーのクリスティン。 ひとり息子のウォルターと映画に行く約束をした土曜日に 突然仕事に呼び出され息子ひとりを残して仕事へ。 かえってきた時には家は空っぽ。 荒らされた形跡はないがウォルターはどこにも居ない。 懸命に探すも手がかりすらなく、彼女は警察にすがる。 だが腐敗と暴力の温床となっている警察はすぐに捜索しない。 そのためウォルターは一向に見つからず、5ヶ月が過ぎた。 しかしイリノイ州でウォルターを無事に保護したとの知らせが入り 喜び勇んで息子を迎えに行く彼女の前には全く知らない少年を 「あなたの息子です」と言って笑顔で差し出す警察… その時から疑惑のなかですべてが不利な状況にある彼女は 警察を捜査へと動かすべく行動に出るが…… …まあ、腐敗が叫ばれている警察を頼り切るのもどーかと思うが 一般市民だからね、無理もないよね。 日本の2時間サスペンスなら「私が自分で探すわ!」とか言って 警察以上の捜査能力や情報収集力が『母の愛』で片付けられたりするんですが それはないです(笑)。あるわきゃない。 だからとても『一般人的』な母の行動を アメリカ人が目を背けたくなる時代に起きたこの事件を使って とてもわかりやすく伝えていると思います。 …ただ…ちょっとかったるい部分がなきにしもあらず。 眠くはならなかったけどイライラしたなぁ。 ただね、この脚本、とっても『良識的な母』と 『こうであって欲しい母性』が描かれていますよね。 そこん所がちょっと女性目線からすると『?』と思わなくもない。 まあ、時代が違うからこうだったのかも知れないけどね。 1920~30年代の母ってのは。 そして一番私が感じたのは『信じる対象』を間違うと 大変だよなってことかしら。 傲慢な警部は『威信と権力』をその部下の刑事は『真実を明かす少年』を 反警察権力の牧師は『信仰と正義』を。 みんな何かを信じて居るんだよね。 クリスティンは最後まで信じていたのでしょうね。 『希望』を。 その答えは描かれていませんが。 重いけど痛くない映画でしたよ。 でもやっぱり死刑囚の執行を見る遺族ってのはなんか 日本人としては微妙だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
Mar 4, 2009 10:55:19 PM
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