あの時を語ってみる。
あれから14年。14年前の1月16日、私たち家族は神戸の実家に居た。この日に帰るか、仮眠して朝早く変えるか思案していたんだけど結局、だーさんが今日帰って、ゆっくり眠りたいというので、夜中に実家を後にし、空いた高速を飛ばして家へ帰った。・・・とても月が赤かったのを覚えてるなぁ。家に着いたのは夜中の1時を過ぎた頃だったと思う。幼稚園へ行く前の小さな雄たんは、当然のごとく爆睡。私もだーさんも睡魔には勝てずすぐに布団へ潜り込み、眠りに落ちてった。まだ暗い明け方。何かの違和感?不安な感じで目が覚めた途端今まで感じた事のない揺れに襲われた。臨月の私。隣には爆睡中の雄たん。 とりあえずお腹と子供を守ることに必死だった気がする。朝、テレビをつけた私の目に飛び込んできたのは、さっき通って帰ってきた高速道路が横倒しになってる光景だった。背筋が凍りついた。・・・仮眠して明け方帰ってたら、もしかして?・・・慌てて実家へ電話してみた。---不通。 地震直後に電話した一本が通じただけだった。道路は寸断されて、電話は通じない。 行けない。声も聞けない。。心配と不安だけが募る。。。電話が通じたのは、それから何時間も経ってからだった。神戸に行けるようになったのは、それからまだしばらくの時間が掛かった。電車で神戸に向かったあの時。いつも目にしている風景はどこにもなくて。そこは、まるで・・・戦争のあとの・・・・・焼け野原だった。胸がドクンってなって。 涙が出てきた。電車の中で泣いた。あれから14年。神戸の町もきれいになり、あの頃の傷跡は薄れていってるけどマンションの上の階でドスンって音がする時。前の道路に大きなトラックが通って、少し揺れる時。心臓がドキンってする。やっぱり、まだ怖いんだ・・・。でも、地震をお腹の中で体験したmyu-myuは今年で14歳。元気にすくすく育ってます。震災で亡くなられた6000人を超える方々のご冥福を心からお祈りします。黙祷・・・・。