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テーマ:超低出生体児出産(491)
カテゴリ:NICU
8月24日に、1033gで誕生した息子2。
気付けばすっかり生後1ヶ月が経っていました。 小さな山は色々ありましたが、今すぐ手術したり、命に関わるような深刻な状況は回避でき、 今のところ、順調に育っている様子です。 8月24日(28w0d)・生後0日~ 緊急帝王切開により、午後1時46分、1033gで誕生。 早産のせいか全身麻酔のせいか?お腹から出て来た時は、仮死状態。 小児科チームによりすぐさま蘇生され、泣き声を上げたらしい。 この時息子2に施された処置についてはよく把握していないが、 旦那によると、とにかく点滴やら何やらの管だらけでビビったらしい。 息子に付けられた病名。 新生児仮死・新生児呼吸窮迫症候群・新生児低血糖・新生児黄疸 上衣下出血(脳)・未熟児無呼吸・慢性肺疾患・動脈管開存症・極低体重児 どれもヤバいが特には脳の出血と呼吸器が心配らしい。 とりあえず、3日がヤマだと言われる。 脳の内出血が増えたら一生脳障害が残る可能性が。 呼吸は、レントゲンをみると、肺に白いモヤモヤが。 これは、白い部分には酸素が行ってないということらしい。肺に管を通して人工呼吸。 心臓の弁が開いているが、まだ生まれたばっかなので、自然に閉じる事もあるらしく、 このまま様子を見るらしい。 コレを閉じさせる薬があるのだが、副作用が強いので、なるべく投薬したくないとのことだ。 副作用は、このせいで閉じんでもいい血管まで閉じてしまい、腎臓などに影響が出るらしい。 未熟児がうまく排泄できないと、また大問題。 ダメだったら手術することもあるが、これはまだ急を要する訳ではない。 いきなり色々説明されても初めて聞く病名ばかりで混乱してしまうが、 これらは未熟児にとってはどれもメジャーな疾患ばかりらしい。 一通りの病状・処置・投薬の説明も受けたが、どれも聞いたことない名前ばかりで、 どれがどの薬で何に作用し副作用はどうだったか、など、把握しきれず(>_<) とにかく、全ての昨日が未熟ゆえに、治療・投薬→副作用→別の疾患発生→問題増加、って印象。 ”今は医学が進歩してるし~”などと、 かなりの確立であまり心配ないとなぜかのんきなスタンスで居て、 とりあえず1000gあったので、勝手に安心してしまっていた。 初めて息子2と対面し、あまりにも小さなその体、施された処置の痛々しさ、 この先の容態によっては息子2に障害が残る可能性はありあり(特に急変が起こりやすい+恐いらしい)、 いきなり突きつけられた現実に絶句。 栄養は、点滴+胃に直接管を通してミルクを与え始める。量は2時間おきに2ccずつ。 母乳が出るようになったら、ミルク→母乳にチェンジ。 てか、2ccって・・・!?小ささを痛感。 生後3日目には黄疸が出て、光療法が開始された。 これは息子1もやっていたので、あまり恐怖感はなかった。 8月29日(28w5d)・生後5日目~ 当初もっとも危険とされていた生後3日間、急変などなく無事乗り切る。 とりあえず一安心。 1週間が次のヤマで、これを超えれば、生死に関わるような急変の確立はかなり減ると言われる。 今は、全てをNICUにお任せして、無事を祈りながら、時の過ぎるのを待つしかない。 母乳の量が2cc→2.2ccになっていた。 これから様子を見ながら少しずつ増やしていくので、 お母さんは母乳(出るように)頑張って下さいと言われる。 当の息子2、 お腹に居た頃からそうだったのだが、出てきてからもよく動き、 元気過ぎて人工呼吸の管を自分で引き抜いちゃったらしい。 なので管を入れ替えた事、黄疸は治まったのでとりあえず光治療は中止、 脳の出血の大きさは変わらず5mm程度をキープ、出血は増えてないようだ。 気になっていた心臓の弁、めでたく閉じたらしい。 でもまた開くこともよくあるので、引き続き要観察。 無呼吸発作も多発しているが、今のところ、すぐ回復しているので、 処置などはせず、こちらも要観察。 未熟児だと、元気過ぎるのも良くないらしい。 呼吸が乱れて酸欠になったり無呼吸発作を引き起こす。 8月31日(29w0d)・生後7日目 呼吸はだいぶ安定してきたのだが、無呼吸発作がまだ多いので、 自発呼吸を促す薬(ドプラム)を投与。 過去に新生児に投与し、腸に穴が開いたと言う報告が有り、新生児には禁忌の薬。 当時は使用量も多かった+今は全国のNICUの半数で使われているので、 量を少なく厳重に様子を見ながら使用するとのこと。 早く自発呼吸できるようになった方が息子2的にも良いらしい。 人工呼吸の管を入れていると、どうしても感染症の確立が上がってしまうので、 医師は早く管を抜きたがっている。 もし今息子2が感染症になったら、とっても大変な事になるんだろうなと感じた。 日替わりに次々と色々な薬が使われていって、申し訳なくて泣けてくる。 あとは、普通に元気もあるし、肺の白いモヤモヤも薄くなってきている。 母乳はたまに消化しきれず逆流しちゃうけど、順調に吸収しいるので、 また少しずつ量を増やしていくらしい。 息子はうつぶせに寝かされていた。 うつぶせの方が、呼吸が安定しやすく、母乳の消化も良くなるらしい。 数日後、人口呼吸の管は外され、自発呼吸を促す薬+酸素マスクで様子見となった。 思っていたより意外と早くて驚いた。 それよりも、やはり感染症の方が恐いようだ。 また、ここから先(酸素マスクが外れるまで)の道のりが、長いらしい。 心臓の弁が閉じて安心したのも束の間、また開いてきたため、閉じさせる薬を投与。 副作用が心配だ。 9月4日(29w4d)・生後12日 自発呼吸を促す薬の量を減らしつつ様子見、 消化器がイマイチらしく、母乳の消化が出来ず胃に残ってしまい逆流することが多いので、 様子見て2~3日後に、 胃に直接管を通して2時間おきに1時間かけて4ccを注入 ↓ 十二指腸まで直接管を通して、1時間かけて2ccを点滴のように継続的に注入、に変更予定。 (胃の負担を軽減) 心臓の弁は閉じたらしく、副作用も大丈夫だった。よかった・・・。 看護士から、息子2の呼吸の状態にもよるが、だいぶ落ち着いてきたのでと、 いきなりカンガルーケアを進められる。 こんなに早く、抱っこできるなんて思ってもみなかったので、 喜びよりもまずビックリ、ホントに大丈夫なのかと戸惑ってしまった。 経過的には、早いわけでもなく遅いわけでもなく、平均レベルらしい。 この頃から、ずっとうつ伏せ+酸素マスクで顔を圧迫、で、 息子2の顔がむくんで目がつぶれてる開けても開かない感じ、気になる。 ずっとうつ伏せだと水分が下に溜まるので、どうしてもむくんでしまう。 しょうがないらしい。 9月5日(29w5d)・生後13日目・980g さっそく?息子2との初カンガルー。 この時、初めて息子2の泣き声を聞く。この子、ちゃんと泣けるんだ!!感動。 ママの胸の上でぐっすり眠っていた。 抱っこの方が保育器より暖かいので、低体温の未熟児の体温が上がる +ママの心音に安心して呼吸が安定、など、カンガルーケアは良い効果を発揮するとのこと。 それも大事だが、そんなことより何よりも、息子2をじかに抱っこ出来る事が嬉しい。 実際手にしてみると、息子2はビックリする位ものすごく小さい。 また複雑な気持ちになるが、この日は申し訳なさや不安よりもただ嬉しかった。 こんな小さいのに、心臓の手術が必要な子はもうしてるんだよなー、 執刀する心臓外科の医師って、神の手!?ものすごい事だよなぁ、とぼんやり思った。 抱っこしたまま横になると、息子2の頭しか見えないが、喜びを噛み締める。 しかしカンガルー中も何度か無呼吸発作を起こし、アラームがピーピー鳴る。 そのたびビクビクする私。これがあまり続くと息子2は撤収される。 束の間の幸せから現実に引き戻される感じだ。 カンガルー中、ウンチをしていた。 (息子2は毎日浣腸されていて、まだ自力ではウンチができない) 初めてのオムツ替えも体験。うつ伏せねのまま交換、こんなやり方初めてなので、緊張した。 割り箸のように細い手足。手首なんか私の人差し指位の太さしかない。 皮膚の薄さ+赤黒さ、その薄い皮膚を羊水から守るために生えた毛でとても毛深く、 肉がほとんど付いていない手足は骨々していて、その細さにまた驚く。 本来なら29w。 この子はまだ”胎児”なんだなと痛感した。 こんなんでもちゃんと生きている。生命力ってこういうことなのかな・・・。 折れそうでうまくさわれなかった。 9月7日(30w0d)・生後15日目 母乳の消化が悪いので、十二指腸まで管を通す事に。 これで、1~2週間後には容態が良くなってくるらしい。 他、とりあえずの経過は順調。 2回目のカンガルーを体験。 9月8日(30w1d)・生後16日目 いつのまにやら呼吸を促す薬の投薬をやめて様子を見ていたらしいが、 その後無呼吸発作が増えたので、再投与開始。 週数が増えれば、呼吸中枢が発達するため、この投薬は言わば”今だけ”。 医師には、そんなに心配しなくて大丈夫だよ、と言われた。 母乳の量が着々と増え、5.5cc/h になっていた。 9月10日(30w3d)・生後17日 今日は日曜日。 初めてのパパカンガルー。 9月12日(30w5d)・生後19日・1086g 体重が1000gを超えた!!!嬉しい! 誕生時1033gあった体重は、 生後の生理的減少というヤツで800gちょっとに減っていたのだ。 1500gを超えると、だいたいの子はポンポンと増えていくらしいのだが、 1500になるまでが、また、増えたり減ったりジワジワと、で、 長い道のりらしい。 息子2、結構前からおしゃぶりが上手と言われていたが、最近頻繁に指しゃぶりを始めたらしい。 これは、口から飲みたいという欲求の現われらしい。(実際にはまだ無理だが) 9月13日(30w6d)・生後20日・1078g 体重がまたちょっと増えていた。 未熟児は体重を量ることすら負担になるため、体重測定はたまにしかやらないと聞いていたが、 今はもう毎日測定しているらしい。 これからは私も来るたび息子2の体重はチェックしよう。 今日、NICUを訪れると、いつもの場所に息子2が居ない!!! 息子2、ガラス越し面会が出来るスペースに移動されていた。 息子2が今までいたスペースは、NICUなかのNICU,と言った感じの場所だったらしい。 呼吸状態の悪い子が集めれれていて、医師が一人必ず以上常駐、 看護士ひとりに対して3児担当の割合で、常にブラインドが閉められていて薄暗く、 心電図や呼吸の警告音も、いたる所から頻繁に鳴っていた。 両親以外の面会は、モニターによるビデオ面会のみ。(いまいち大きさがわからん) 息子2はどうやら出世したらしい。 ここでは、ひとりの看護士が5児を受け持つらしい。 周りを見た感じ、ちょっと未熟児なだけなんじゃないのー、と言った感じの、 正産期の赤ちゃんよりははるかに小さいが、息子2よりはだいぶ大きな赤ちゃんばっかりだ。 保育器を出て、コットに入れられている子も結構居る。 NICUが混んで来て、 あの場所では息子2が比較的マシだったからと追い出されたんじゃないか、と不安になる。 が、NICUの中の集中治療室みたいなトコに、いつまでも居る方がよっぽど不安だ、 と考え直し、息子2の出世(Nの看護士たちはみんなこの言い方をする)を前向きに喜ぶ事にした。 今までに比べると、息子2の容態は若干安定したらしく、集中治療は一段落した。 よく頑張ったね!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2006年09月30日 23時16分46秒
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