夜道のライトのつけ方
いつだったか忘れてしまったが、わたしはラジオで交通安全キャンペーンのコーナーを聴いていたら、こんな話をしているのを耳にした。「夜道ではライトを遠目にして走るのが本当だ。近目にするのが原則と勘違いしている人が圧倒的に多いようだが、近目にするのは対向車が近づいてきた場合に、相手を眩惑しないために行うものだ。」わたしとしたことが、タクシードライバーでありながら今までこの原則があったことに気付いていなかった。しかし私トドロキ、これはだいぶ前から実行していたことだったのだ。北海道の田舎道は夜特に交通量が減少するため、車の流れが本州では考えられないほど速いのだ。そんな中で車を走らせると、近目のライトじゃ前方の危険を発見するのが遅くなりがちなのだ。だからわたしは夜は遠目で走り、対向車が近づいたら減光するようにしたのだが、それは対向車に対しても、「私はあなたの存在を確認しましたよ。」という合図にもなるのだ。先の見えないカーブで、反対側からの光が切り替わって見えるときがある。おそらくは対向車がこちらの存在に気付いて減光したのだろう。さらに言えば、私は昼間もライトをつけて走っている。いわゆるデイ・ライト運動の一環で、相手から見られやすくするためなのだが、見通しがよく流れの速い田舎道では昼間でも遠目だ。「こっちは高速で走っているぞ」と対向車にアピールするためだ。ちなみにこの方法、電車にヒントを得た。電車は昼間でも点灯しており、高速走行時は昼間でも遠目で走っているのだ。そして駅に進入するとき減光してくるのである。