
♪ キリキリと音立ておるかAIに占拠されゆく地球が回る
「民主主義とは対話による合意形成です。近年、この人間同士の対話にAIなどのエージェントが大量に入り込み影響を与えている。『偽の人間』によって民主主義の土台が崩されています。」歴史家 ユヴァル・ノア・ハラリ
朝日新聞「オピニオン&フォーラム」
「アメリカは世界最大の経済力と軍事力を持ち、AI開発でもリードしている。アメリカが国際秩序の維持や人権、平和の価値を守ることにコミットしていた時は、それはいい事でした。
しかし自国の力のみを高め、より多くの領土を征服することだけを考える帝国的な国家へと変わってしまえば、世界にとって大きな脅威となります。」
「21世紀初頭の国際秩序は、ある重要な原則の上に成り立っていました。『強い国が、単に自国の方が強いからといって弱い国を侵略することは許されない』というルールです。もちろん国際秩序ににも問題はありましたが、歴史上最も平和な時代を生み出しました。今、この秩序は崩壊しつつあります」
「ロシアはウクライナを侵略しました。最も重要なルールを破った。しかし、トランプはウクライナを非難しました。『弱者は強者に従うべきだ』という考えが見えます。彼はパレスチナの問題についても同じような考えを持っていると思います。パレスチナは弱者でイスラエルは強者。だからイスラエルに従うべきだと。紛争が起これば、パレスチナの責任になるのです。同じような状況に日本も直面する可能性があります。」 |
「帝国主義的な国際秩序が標準になれば、多くの国は『生き残るためには強くならなければいけない』と感じ、医療や教育の予算を削って、軍事費を増やすでしょう。人類全体にとって壊滅的な結果を招く事態になるかも知れない。」
「またAIが戦力バランスを変えてしまいます。高度なAIを手にしたら、今の戦車や戦闘機などは全て時代遅れになる。すでに変化は生じています。人間には不可能なレベルの情報処理をAIが実施し、標的を選んでいます。」 |
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トランプは、グリーンランドを買収しようとし、パナマ運河を返せといい、パレスチナを手に入れようと画策する。帝国主義を真似て独裁国家を創り上げようとしているかのよう。関税で脅しをかけ「俺の言うことを聞け!さもなくば成敗してやる」と、世界中を敵に回して平然としている。
そんなことが簡単にできると思っていること自体、誇大妄想の精神病的思い上がりというものだが、最近はことごとく前言を翻し、思うようにいかないことは相手のせいにし、自己正当化に必死の有様。
不動産業では上手くいったのかも知れないが、国際的な枠組みの中で、その違いを思い知らされているのだろう。今は世界中が何らかの形て繋がって、利害関係は複雑に絡み合っている。世界大戦前とはまったく違う。グローバル化は進む一方だし、情報は瞬時に地球を駆け巡る。
「株価急落、ドル安、債券安」のトリプル安に驚いて、相互関税に留保期間を設け、7月上旬までは10%の税率にする修正を行っている。
「あれれッ!? こんな筈は無い、誰かが俺を貶めている。」
金持ちの道楽息子が、金の力でお山の大将となって自分には絶大な力があると思い込んでいるようなもの。ほとんどだれにも相談せずに独断で決断実行しているのを見ても、その我儘ぶりがうかがわれるというもの。
石破総理など彼を怒らせないようにとえらく気を使っているようだが、却って怒らせた方が “墓穴を掘る可能性” が高くなって、良いんじゃないかと思ったりする。
「アイツ、本当は馬鹿かもしれない」と、国民(共和党支持者)も思い始めているかもしれない。
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ポスト・トランプを念頭に置いて、「 ─AGI(汎用人工知能)の誕生は近い─ 」と、4月5日のブログにAIの脅威を書いた。
「今から2年~5年の間に、画期的な社会がやって来る。トランプはそこまで読んではいないだろうが、彼が大統領の座にある間に、この大変革がやって来る可能性がある。
その前段階からAIの出番は増えるだろうし、人間が想像しているものを超えたアイデアが提出される可能性もある。」
今朝のブログは、話の筋道が通っていないと思われるかも知れない。
言いたかったことは、トランプなどよりAIの方が脅威だという事。世界がトランプ一人に振り回されているように見えるけれど、そんな単純なものではないことが分かって来た。
パンドラの箱を幾つも開けてしまってきた人類が、今のままの状態を保つことが出来なくなる時が来るということ。トランプの登場は、その過渡期に人類社会に現れた前駆的症状に過ぎないのかもしれない。
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