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民主・小沢代表が辞任表明＝衆院選控え「挙党一致」配慮－後任決定、今週後半にも
5月11日17時14分配信 時事通信

　民主党の小沢一郎代表は11日夕、党本部で緊急に記者会見し、代表辞任を表明した。西松建設からの違法献金事件で自身の公設秘書が逮捕、起訴されたことで党内から辞任を求める声が高まり、代表にとどまれば政権交代が懸かる次期衆院選への影響は避けられないと判断した。後任の新代表は、2009年度補正予算案の衆院通過後の今週後半にも両院議員総会で選出される見通しだ。
　後任には、いずれも代表経験者の岡田克也副代表や鳩山由紀夫幹事長らが取りざたされている。代表選への対応について、岡田氏は記者団に「熟慮中だ」と表明。鳩山氏は幹事長を退く考えを示す一方、「（代表選については）まだ何も考えていない」と含みを残した。
　小沢氏は、事件について十分な説明をしないまま代表を続投したことで党内外に批判が広がり、辞任に追い込まれた形だ。9月10日の衆院議員の任期満了を控え、体制を立て直すのは容易でなさそうだ。
　会見で小沢氏は「次期衆院選での必勝、政権交代の実現に向け、挙党一致の態勢をより強固にするために代表の職を辞することを決意した」と強調。また「政治資金の問題について、一点のやましいことはない」と述べた。
　後任については「辞めていく者が次の人について論ずべきでない」と語った。さらに「代表を退いても全力で政権交代のため、頑張りたい」と述べ、新代表の党運営に全面的に協力する考えも示した。