浴衣を着なれていないと、動き方もどこか不自然…。
歩き方もそうですが、ちょっとした身のこなし方、やはり着なれなければできないことがあります。
出来るだけ外で着る回数を増やすことが気慣れるポイント

もちろん家の中でも着ているだけで、身のこなし方は自然と美しくなってきます。
でもね、人様から見られている外の方が、より意識するのです。

歩いていて人とすれ違う時、ぶつからないように身をかわす。
知り合いの方との挨拶。
日傘をさす時。
扇子で扇ぐとき。
汗をふく時。
バッグから物を取り出す時。
落としたものを拾う時。
階段の上り下りの足の動き。
小走りの時。
笑う時、話す時、携帯電話の通話中。
車内でメールを打つ時。

すべて人様から見られています。
草履や下駄も慣れないとロボットのような動き(？)になってしまいますし…。

「普通」は人によって違います。
出来るだけ自然と美しく、嫌味にならない美しさで浴衣美人として「普通」に振舞いたいですね。


手の動きの妨げとなる原因として、身八ッ口か関係しています。
プレタの浴衣の場合、ご自分の寸法には仕立てられてはいない為、肩幅が広くなってしまいます。
すると、身八ッ口にも影響してしまい、腕を動かしにくくしてしまいます。

通常、着物や浴衣を着上げた時、身八ッ口が窮屈にならないように、少し引き上げます。
こうすることで、動きやすくするのですね。
この作業をしておかないと、腕を動かした時、袖付がビリビリ…となってしまうことがあります

和装の場合、腕を上にあげることはしませんが、絶対とは言い切れませんし、何かの拍子で腕を動かそうとした時に力がかかってしまうこともあり得ますね。
未然に防いでおくよう着付時に気をつけなくてはいけません。

さて、話を元に戻して、プレタの場合、裄丈にもよりますが、お召しになっている方のひじのあたりに袖付けが来てしまうこともあるでしょう。
これでは腕が動かしにくいですね。

身八ッ口を少し引きだして、動きやすい状態に仕上げておきましょう。
ただし…。
引き出しすぎてしまいますと、胸のあたりがプカプカと浮いた状態になり、前姿が美しくありません。
難しかもしれませんが、何とか方法が見つかるものです。
お召しになる浴衣や体形によってポイントも違ってきます。
試行錯誤の上、ご自分にやりやすい方法、ポイントを見つけてくださいね。

着付の途中では、身八ッ口の処理として、伊達締めをした後に後ろのシワを前に寄せますね。
そのあと、前のシワを脇に寄せ、先ほどの後ろから寄せたものの上にかぶせ、脇縫いのところ(伊達締めの下)を引き下げます。
これでスッキリしますでしょう？

このまま最後まで着上げると、腕の動きが悪くなってしまいます。
着付の途中では、このままで良いのです。
最後の処理として、身八ッ口を引き上げると動きやすくなる…と覚えておいてくださいね。
練習を進めていく上で、この処理をするしないでは違いがあると気付くはずです。

大切な浴衣や着物の身八ッ口や袖付が、裂けることのないよう気をつけたいですね。




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やっぱりお香は良いですね。



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