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カテゴリ:韓国映画【サ・タ】
時代は朝鮮王朝。捕盗庁の女刑事ナムスン(ハ・ジウォン)は偽金事件の潜入捜査中、敵が放った刺客、悲しい目(カン・ドンウォン)と出会う。剣の腕と彼の美しさに心奪われるナムスンだが、刑事と刺客、敵と味方の立場ゆえ闘うことでしか近づく術がない。
序盤からカメラワークのせいか車酔いのような状態になってしまって気分は最悪です。チカチカと無数の色やカットが飛び込んできて、焦点が合ったと思ったらすぐにぼやける。目が慣れるまで大変でした。 テレビは基本的に地上波しか観られないので「チェオクの剣(茶母)」や原作を知らずにぶっつけ本番で臨みましたが、漫画ですよね、これ。 ジウォンちゃんのへの字口とか、肩で歩く歩き方とか、カン・ドンウォン演じる美少年とか、アン・ソンギ先生にいたってはお尻で階段降りてくるベタなコミカルシーンまで、まるでマンガから飛び出してきたみたい。時代劇なので、ある意味それもありかと思うんですけどね。 服装や色、闘い方に関しても史実やリアルにこだわるよりは感覚重視。そう、感覚で観る映画なのかなという印象です。 だから、カン・ドンウォンにほとんどセリフはないし、朝鮮王朝時代のジウォンちゃんの髪にパーマがかかってても大した問題じゃないのです。何で最初だけ白髪で仮面なんだよ?とか、何でアン・ソンギ先生が助かってるの?とか、ポーズとってる間にブスっと刺しちゃえば倒せるじゃんとか、突っ込んでも仕方のないことなんです。 そうかといって、やはり映画。灯りを持つ人が馬よりも前を走るのを見て「大変そうだなぁ」と思ったり、韓服の鮮やかな色や、店や人がひしめき合う市場の賑わいなどどこまでが再現か分からなくてもそれなりに楽しめます。 日本公開版は新たにラブストーリーを強調して編集しなおしたそうだけど、正直これで?という感じがします。闘いで愛を表現するとか、スタイリッシュな映像美学だとか。この監督ならではの差別化を図るそういった試みも、ある程度心理描写があればこそ活きるんじゃないの? そこを怠るから悲恋の苦しみも迫ってこないし、肝心な闘うシーンがただ長いだけで終わってしまう。雪の日の討ち入りは日本の忠臣蔵かと思いましたよ。日本的といえば突然、芭蕉の句「夏草や兵どもが夢の跡」が出てきましたけど、原作にもあるんでしょうか。 はじめはチャン・ドンゴンで考えていたというカン・ドンウォンの役(「シネコンウォーカー4」監督インタビューより)。あら、どうして。カン・ドンウォンで正解だったんじゃない?チャン・ドンゴンなら、もう少し違った悲しい目になっていたでしょうけど。それはそれで観てみたいですけどね。 収穫は二つ。カン・ドンウォンってこんなに美しかったのね。と、アン・ソンギ先生ってまだこんなに動けるのね、ってことが再認識できただけでも観てよかったのかなという気はします。 【OST】 「デュエリスト」オリジナル・サウンドトラック 送料無料 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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こんばんは。TBありがとうございました。
この映画は感性で見る映画なので、評価が大きく分かれるかもしれませんね。 カン・ドンウォンファンにとっては、美しい彼を思い存分見られるので大満足です。 ブラックコンタクトを入れているせいで、時々お人形みたいな表情になるのは怖かったけど^^; (2006.04.29 01:16:19)
こんにちは♪
出来れば日本用の編集じゃないオリジナルを観てみたかったです! カン・ドンウォンの美しさは充分分かりましたが、他にはあまりついていけなかったかも・・。 (2006.04.29 12:05:42)
mitomitoさん
>ブラックコンタクトを入れているせいで へぇ、そんな小道具を使ってたんですか。 彼の目は前からネコっぽいなと思っていたので、悲しいというよりは 何考えてるのか分からない人みたいでしたね。 (2006.04.29 12:55:27)
ミチさん
>他にはあまりついていけなかったかも・・ 同じくです。 全国規模で公開される作品ですから、もう少し万人受けする作りでもよかったのかなと思いますね。 (2006.04.29 12:57:41)
韓国版は更に寓話的な序章、終章が加わって更に難解なのですが、芸術性があったのは、やはり韓国版かな?確かに、二人の心理的苦悩の描写がもっと欲しかった、ドンウォン君の折角の労苦が、報われなかった感も。ドン君、マニアックなの選び過ぎ?まだまだ王子やって欲しい。次回作、”わたしたちの幸福な時間゛頼みます!
(2006.04.29 13:01:36)
私も金曜日に観に行ってきました。
ストーリーなんてどうでもいいって感じの映画でしたね。 チェオクの剣も見てました。こちらのほうがもうちょっと切なかったような気がします。 ジウォンちゃんのへのじ口ちょっと多すぎな気が。 もう少し女っぽいジウォンちゃんが見たかったです。 戦うシーンはちょっと色っぽくてカッコもよかったけど、すご~く期待していった私にはちょっとがっかりな映画でした。 カン・ドンウォンはきれいだった~。 小泉幸太郎に似てるって言ったらドンウォンファンの友達に怒られました(笑) (2006.04.29 17:16:03)
ぽぷりさん
>韓国版は更に寓話的な序章、終章が加わって更に難解なのですが なるほどー。日本版はこれでも分かりやすくなった方なんですね。 各国での公開にあわせてそれぞれ編集を加えるそうなので、比較できたら面白いでしょうね。 特典映像に入れてくれないかな。 ドンウォン君の美しさや頑張りは画面から十分伝わってきたと思いますよ。彼は長髪の方が似合いますね。 (2006.04.29 21:16:52)
デイジィ0393さん
>すご~く期待していった私にはちょっとがっかりな映画でした。 私も宣伝や予告編などにかなり煽られたので、過度の期待とイメージを勝手に描きすぎたのかも って思います。それにしてもギャップが大きかったな~。 小泉孝太郎っすかっ!(笑)うん、当たらずも遠からず^m^ (2006.04.29 21:20:18) |