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母は週に1度少し遠くまで バスに乗って病院へ行く 帰りに 来店ポイントがつくデパートへ必ず寄る 美味しそうなもの 珍しいもの 次男や私を喜ばせようと 買ってくる もなかを買ってきた 箱を持つとずっしりと重い あんこがびっしりと詰まったもなかが5個 黒糖わらび餅1パック 「わらび餅はあんた一人で食べて」 子どもの頃からわらび餅が好きだったからだろう きっと買う時に 私の幼かった頃を 思い出したのだろう いくつになっても 子どもは子ども
50近くになって反抗期を迎えたような 毎日を送っているが 私が息子たちを思うのと同じ気持ちで 母は私のことを思っている 私だけのために買ってきたわらび餅で 改めて親ごころを思い知った 鬼がわらの形のがわが しまらないくらいびっしり詰まったあんこ ひとつ食べたら ひとりで1パックのわらび餅なんて とても無理 気持ちだけありがたくいただいて みんなで分けて食べよう
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