"美しき大川橋蔵" 私の想い出***優美*大川橋蔵の時代劇

2018/11/23(金)01:42

「不知火小僧評判記 鳴門飛脚」・・・(3)

大川橋蔵 映画 (主演)(190)

​この、外道、勘弁ならねえ ​​​​​​​​​(バックミュージックはずっーと流れています) ひょんなことから、彦七とお夏と同行することになり、舟でむこう岸に渡った新三の姿があります。お夏に気に入られたのか、傍から見ていると微笑ましい姿です。 新三「おじちゃんが、おんぶしてやろう、なあ」   その様子を、街道で新三に子供を連れた町人を知らないかと、声をかけてきた三人の武士が見ていたから大変です。「あの子供ずれの男、先刻の男ではないか」「連れは何者です、同じような服装をしているが」・・・「とにかく女の子を連れているのが阿波屋の店の者だろう」と言っています。 ​新三「さっ、いいかい、​おんりだよ​」   ​この先に寄る所があるという彦七とお夏と別れることになります。新三は、二人連れのやらずの弥太と韋駄天の猪之がついてきているに気がついており、 新三「道中お気をつけになって・・たちの悪い奴がおりますからねえ」 と隠れている二人の方をチラッと見ます。弥太と猪之は慌てます。 (ここでバックミュージックストップになります) 三人の武士は先回りして木陰で、新三達が来るのを待っていました、が子供を連れていないので、違うのではないかとぶつぶつ言う二人に、川尻松之助は「よし、やっぱり追いかけよう。阿波屋の番頭でなく、間違ってもよいから、とにかく追っかけ確かめると言います。  (バックミュージックが流れます) 新三は、三人の武士がやってくるのが分かっている様子です。振返ってみて、笑いを浮かべます。そして、速足になりますと、三人も見失わないよう速足でついて来ます。 ある所まできた時、新三は足を止め、まだついて来るなと・・・何を思いついたのでしょう、辺りを見回し、上の方に目をやります。 追いかけて来た三人は、新三が立止まったところまできた時、先の方に姿はなく、どこへ消えたのか・・​(バックミュージックストップ)​・・どうするかと立止まっています。新三は、上を見たとき木に登って三人をやり過ごそうとしていたのです。 ​​​​​​​​​ ​​​​​​​ところが、通り過ぎずもたもたしているので、   新三「ちきしょうめ、早く行っちまえ、どさんぴん」 この声が耳に入った土井一角は稲田治太夫に「何か言ったか」と聞きますが、何も言っていないと・・・川尻がもう一人の方を追って見ようと言い、去って行きます。 新三はやっと木から降りることが出来ます。 新三「ちえっ、おかしなどさんぴんどもめ、ああぁ・・」    そして歩きだしますが、三人がもう一人の方を追って海辺の方に行ったのが気になります。 新三「何を企んでいるんだ」 気になり街道を武士たちが行った方に帰すことにします。   彦七とお夏のあとを弥太と猪輔之が、彦七の懐に持っている金銭の値踏みをしながら歩いていますと、三人の武士達が後ろからかけてきて、彦七とお夏を囲み、彦七が阿波屋の店のものだと分かると、川尻が刀を抜き、彦七を斬ります。「おとっちゃん」というお夏に、斬られた彦七は「逃げろ」と言います。 ​新三が弥太を突き飛ばす勢いで駆けつけますが​、彦七はとどめをあびて、懐に入れていた書き付けを取られてしまいます。 一歩遅かった新三は 新三「この、外道、勘弁ならねえ」 と言うと、三人の武士にかかっていきます。三人はかなわないので引き上げます。    彦七からお夏を箱根の鈴木屋にいる阿波屋万右衛門のところへ「頼みます、この子を」と新三は頼まれます。父彦七にすがって泣くお夏を見過ごすわけにはいきません。弥太と猪之もおろおろしてその様子を見ています。   気楽に江戸から出て、ほとぼりをさまそうとしていた新三ですが、どうも大変な事柄に巻き込まれていったようです。お夏を連れての子連れ旅の始まりとなります。​​​​​​​​   ​続きます。​

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