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牛丼屋は”すき家”派なのです === 「んー・・要するに、だ。 1.ワザと御粗末な罠をたくさん張っておいて相手に見つけさせる 2.その罠を万遍無く仕掛けておいて、相手を本命の罠に誘導させる 3.その本命は巧妙に隠して置くことで、完全に油断し相手を軽んじている獲物を捉える って、寸法さ」 「むむ・・!なんて巧妙な!それじゃあ例え私と言えども引っかかっちゃっても納得だね!」 「いんや、このノウハウ自体はトラップの基礎みたいなモンで大したこたーねーさ。 ・・・・リタにゃん。そもそも前提が違うぜ? 獲物は俺達じゃあねぇ・・獲物はHALでその本命の罠が俺達自身だったのさ。どういう事か解るかい?」 「う~ん・・・・えっと~・・・・・・・ボンっ! ぷす~」 「・・・・要するに、だ。 俺達が穴に落ちた事でHALは、その刹那・・俺達の姿を見失ったのさ。 HALは確かに速い・・だが、その分、慣性の法則に従って制御装置・・ブレーキをかけても急には止まれないんだ。 そして、俺達の頭上を飛び越した先が、禁止エリアになっていたとしたらどうなる・・?」 「あ、なるほど。HALちゃんはそのまま禁止エリアに突っ込んで首輪が爆発しちゃうのか」 「まぁ、そういうことです。なにはともあれ御無事で何より・・」 「でも、何かこういう単純なのにかかっちゃったなんて、なんか悔しいなぁ!ぶーぶー!」 「そりゃ違うぜ、リタにゃん?単純だからこそかかりやすいんだ。 そして単純だからこそすげぇのさ。 単純なモノを相手に気取らせないには相応の技術が必要であるし、仮に気付かれたところで、 ”これ程までの技術を持っている人間がこんな安直な策を仕掛けてくる筈が無い” とハメることも出来るし、逆に疑心暗鬼にさせる事も出来る・・待ってるのは確かな結果、だけだな」 「はは・・少しこそばゆいですねルクスさん。買被り過ぎですよ」 「いやいや!謙遜しなすんな! さっきアンタも言ってったが定石を上手に使えることができるヤツが本当の策士さ!恐れ入ったよ!」 「うっわー・・すっごい仲良さそうに話してるなぁ・・私さっきから置いてけぼりなんだけど・・・・」 === 名前:ハリス=マクレガー 技能:部隊指揮、戦況分析 支給武器:ナイフ マスター:K 力:D スピード:D 賢さ:SS 持久力:D (解説) 体力はあまり無く、どちらかというと成人男性の平均のソレ以下であるが、おもに知謀に優れる青年。脳味噌筋肉隊の父を持つ。 一見、常に冷静沈着な心証を受けるが、違う道を歩んだ父同様、不足の事態に激昂しやすく、策士・軍師としては致命的にマイナスな点で似てしまった だが、基本的に取り乱すような事態は彼の策謀では起こらないので、あまり問題では無い様である。 奇策を提案出来る頭脳が無いわけではないが、定石を基調とした策を用いることを得意としており、それにより相手を淘汰する。 彼にとって奇策とは文字通りの”最終手段”であり、それを用いることは自らの策が相手に通用しなかった事と同義であり、例え奇策を用いて辛勝したとしても、それは彼にとっては敗北以外の何物でもなく、”戦に勝って、勝負に負けた”事になってしまうのだ。 定石や基礎を上手く運営した策謀は、一般人から見れば無能の凡作にしか見えない為馬鹿にされることもあるが、優れた賢者であればあるほど彼を高く評価する。 軍閥の貴族の家柄の為か、非常にクリーンな作戦を好み、泥臭さや陰鬱とした罠は用いないので、その点で少々詰めの甘さが残るが、それはこれからの成長次第であろう。 === 「だぁー!!しゃぁーーー!はいはい!おしゃべりはそこまで!トラップ談義よりも、もっと大切なことがあるでしょう!っていうか私も混ぜなさい!」 ずいっ ←二人に割り込んだリタ (うわぁ・・・・こいつめんどくせぇ・・・・) 「うがー!!」 ~リタ暴走から数分後・・・・ 「で、HALちゃんの事なんだけどさ・・・・ハリス君どう?直りそう?」 「・・・・機械はあまり詳しくは無いのですが、恐らく、もう・・無理でしょう。 貴方達を襲撃していた時点で彼女のメインCPUは既にオーバーロードしてショートしているように見受けられました。 例え、部品を全部交換して動いたとしても・・・・もう、元のHALさんという人格には成り得ないでしょう・・残念ですが・・」 「どっちにしろHALが転がってるのは禁止エリア境界の向こう側さ。近い様で今の俺らからすりゃあ最も遠い場所だけに辿り着けねぇ。 可哀そうだが仕方無いさ。現に俺達は殺されかけたんだ。自業自得さ・・ ってもよ・・何か胸糞わりぃよな・・HALがこんなんなった原因は許せねぇよな・・絶対に・・!」 「HALさんが完全に復活出来るかは保障できませんが、姫神さんなら何か解るかも知れませんね・・・・ 彼女は機械に詳しいですし、首輪の解除方法も真っ先に解析していそうです」 「そう・・だね!じゃあ菊里ちゃんと合流しよう!後ろばかり見てたら・・さ、ダメだから・・!前へ前へと進まなきゃ!」 「・・うっし!そうだな!その意気だぜ!リタにゃん!」 === 「ふむ・・親切なお巡りさんの御蔭で存外に楽に見取り図が手に入ったな・・ さて・・!これを持って早く皆と合流しないとな・・!」 「この声・・は・・!要・・要殿でしょうか・・!」 「この声は・・!音子殿!無事だったか!」 「要殿・・!やっと・・やっと会えた会えたあえたあえた!やっと!やっとやっと・・!」 「音子殿・・?(・・・・妙だ。様子がおかしい・・!)」 「要殿!其と手合せを!剣の真意を!師匠はもういない、要殿も消えてしまいました。 ・・けれど、今要殿は其の眼前に!廻り合せの今際の際!剣の答えを!剣の道が何たるかを!其に示して下さい!剣の剣による剣の生き方を!さぁ!さぁさぁ!いざ尋常に!」 ザシュッ! キィン!! 「・・うむ。そうだな・・剣によって応えよう・・もはや我々にそれしか語り合うことしか・・出来ぬ様だから・・な。 (そうか・・もはや・・・・音子殿は・・・・皮肉にも魅楽殿のお灸が効きすぎてしまった・・みたいだな)」 「感謝します!・・嬉しい!うれしいうれしいです!今こそ長年の疑問の答えを知ることができます!これが剣に生きる最大の誉れ!嗚呼!要殿!互いの命尽きるまで!語り尽くしましょう!我が迷い断ち切るまで! ・・・・我らが剣にて!!」 「応!音子殿・・!貴方を連れていく役目は私しかいない・・いや!私こそ相応しい! ・・・・と、事情はそう言うことだ!頼めるか?!霧川!」 「あら?・・・・やっぱりバレてたみたいね。流石としか言いようがないわね。 いつ頃から気付いてたの?っては野暮かしら? ・・で?何の用?私にも三つ巴の戦り合いに混ざれって事かしら?言っとくけど、私の武器けっこー凄いから、そのつもりなら油断しない方が身のためよ?」 「(かくかくしかじか)・・!この見取り図を皆に届けてくれ!後生だ!」 「なるほど(まるまるうしうし)って事ね~・・二次元は事情省略出来て便利ね~」 「頼む!皆の命が掛かっていると言っても過言じゃないんだ!」 「そう責任重大ね。 ・・・・でもね、嫌よ。断る。」 続く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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