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ようやく長かったルー戦に終わりの目処が立ちました。 推奨BGM === 「・・ボクにとって太極拳は、対中遠距離戦用の用心策に過ぎません。 近距離での八極拳・・・これがボクの切り札、かつ、真の戦闘スタイルです! 腕が伸びきらずに威力が乗らない、超近距離での直接打撃のみの拳法・・・・!相手の攻撃を無効化し、己が絶対的な優位性を持つポジションによる接近戦!」 「ごちゃごちゃうっせぇえええええ!!!!」 「・・八極とはボクの国の言葉で”大爆発”を意味し、気を練り相手にぶつけることによって文字通り相手を内部から破壊、粉砕するワザ・・・・! それに、ボク自身の能力にて、重力を負荷させ・・・・演算を放棄した自身をも巻き込む重力に重力を重ねたブラックホール!この超重力の網を!! 受け止めて無事でいられますかぁあああ!!!!落ちろぉ!」 ズゥウウウウン・・・・!! 「・・・・シロさん。別れがあるからこそ、出会いには価値があります。それでは御元気で・・・・こんなボクと仲良くしてくれてありがとう。バイバイ」 ドンッ! ペチャ・・・・ピチャピチャ・・ 「う、あ・・・・あああ・・・・」 「・・・・なんてこった」 「・・・・超重力で相手諸共、自身を圧縮、収斂。そして己が死亡する事で重力の束縛から開放されたことによる拡大による爆散。宣言通りの”大爆発”・・・・」 「・・・・はは、見事に真っ赤っかだ・・」 「なに・・なに勝手な事してやがるンスか!!そんな事されてもオイラは全然嬉しくないッスよ!!なのに・・・・何で・・・・!最期の最後まで・・・・笑っていやがったんスか!! 折角、友達になれたと思ったスのに・・・・バカヤロー!!今すぐブン殴ってやるからとっとと出てくるッス!!ちくしょー!」 グチャ・・・・ ズズズズ・・・・・・ 「バラバラになった肉片が・・・・!」 「そんな・・・・!これだけ細切れにしてもまだ足りないの・・・・!」 「あばばばばばば・・・・ど、どどどどどどういう事ニャ!!」 「ネコ原さん・・・・久野さんの話聞いてなかったんですか?」 「難しい話は全てスルーしてましたニャ!(キリッ!」 「全能性を持ったES細胞とかips細胞とか・・・・細胞外マトリックスってわかる?・・・・ワケないよね・・」 「もちろんですとも!」 (何でどこか誇らしげなんだろう・・・・) 「ウンとね、端的に説明すると植物と違って人間の細胞って基本的に足にある細胞なら足に。耳にある細胞なら耳にしかなれないの」 「聞いた感じだと、何だか当たり前だニャ」 「でも中には、全能性を持った・・・・要はどんな部位にもなれる細胞がある。あのルーとか言うヤツは全身それで出来ているから幾らでも再生出来る。 ・・現に今、徐々に蘇っている。オマケにその逆転写作用を利用して他の生き物の遺伝子をも取り込んでいる厄介な化物ってこと」 「にゃにゃにゃにゃニャ・・!?それじゃあアイツは無敵ニャ!そんなの倒し様がないニャ!」 「再生出来ると言っても無限じゃない。遺伝子を変換させたり再生させたりする度にテロメアに大ダメージが行くから、アイツは再生すればする程寿命が短くなる。 ・・・・そして、どんどん寿命を磨り減らしその時間軸が0からマイナスに傾き出したときに矛盾が生じ、メルトダウンを起こす。 アイツをやっつければやっつける程、自滅するのが速くなるって事。 ・・そう。いわばこれは自浄作用。アポトーシスで文字通りアイツは崩壊する」 「?」 「え、えっとですね。 画用紙に何か描くとするじゃないですか? そしてそれが出来上がった直後にまた何か描きたくなった。でも画用紙はこれしかない。 それなら描いたモノを消して、また同じ画用紙に描きますよね? それが絵の具であったならば紙を削らなくちゃ真っ白には戻らない。鉛筆であったとしても消しゴムで消したときに摩耗します。 それを何回か繰り返していくと、画用紙は破れてしまいます。 あのルーという少年は真っ白なキャンバスみたいなモノなんです」 「ニャルほどー。もう、初めからそう言って欲しいニャ!」 「・・・・・・」 ガラッ・・ ????「ふぅ~・・メチャクチャになっちまって流石の俺も死んだと思ったぜ」 ゴゴゴゴゴ・・・・・・! 「取り込んだRNAが幾つかすっとんじまったぜクソッタレ」 ヒュッ! 「・・・・は、はや・・!」 ザシュッ! 「ヒャハハハ!おせーおせー! 思えばよ、俺が取り込んだ連中の中でも特に強かったヤツらの動きはよー。ヘビだとかカマキリだとかカラスだとかよー。野生動物の動きを真似て強さを求めてたみてーでよー」 「ぐっ・・・・!」 (野郎!ここに来て今まで取り込んだヤツらの力を同時にフル活用まで出来んのかよ!!くそったれ!・・・・久野の作戦通りこいつが勝手にくたばるまで耐えられるか・・・・?) 「だったらよ?いっそその生物になっちまった方が強いってこったよ!アハハハ!!あったまいー!! けけけ!あの重力女がいない今!上空からゆっくりなぶり殺しにしてやんぜぇ・・・・」 バサバサッ 「させるかぁあああッス!!」 バキィ!! 「ぐぇ・・!」 「お前に足りないもの!それは!!情熱思想理念頭脳気品優雅さ勤勉さ!そしてぇ!なによりもぉおお!速さが足りないッス!!」 バキボキドガゴキャ! 「お前みたいな!他人の御零れに預かる様なバッタモン野郎如きは!カマキリのアホゥの糞虫にすら10分の1にも届いてないんスよ!」 ゴキャゴキャドギィ! 「すっげぇ、マウントフルボッコ・・・・普通だったら途中で死んでるだろうが死ねないばかりにダイレクトに痛みが来てるだろうなぁ、アレ。まぁ、それはそれでザマァなんだが」 「それに!ボスの蛇拳は!本物の蛇なんかとっくの昔に超えてるんスよ!!」 グチャベキボキドギャ! 「フェイ!俺たちもシロに続くぞ!攻撃こそ最大の防御!アイツの超回復を上回る攻撃を与え続けるのがベストだ!! オフェンスに回す前に再生だけで手一杯にしちまえが、その内アイツは自滅する!」 「オーケイ!ミートバッグって事かい。スパーリングの練習に丁度良いな!リンチみたいでどっちが悪役か判らん構図にはなるが、アイツが相手なら全然心も痛まないしな!」 バンッ! 「ようやく見つけたわぁ・・・・ルー!」 続く! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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