科学はイタズラだっちゃ! 受験も科学!      科学実験教室&家庭教師  宮城県大崎市

2016/09/30(金)06:58

問題を疑う力

高校生の定期テストの真っ最中ですが、 先日、数学の問題で、 「ay+bx+c=0(例として出しています。実際は複雑です。) を微分せよ」 というのを発見してしまいました。 これは、正式には、「不備により、できません。」と答えるのはが正しいわけです。 微分せよと言われると、条件反射的に、xで微分してしまう人が多いと思います。 しかし、yで微分することだってあり、定数っぽいaで微分することだってあり、 さらには、式に登場していない、パラメーターのtで微分することだって あるわけです。 釈迦に説法の方も多いと思いますが、 「微分せよ」という指示を出すためには、重要な前提が必要です。 1・どの文字で、微分するのか? 2・その文字と他の文字の関係はどうなのか? あるのか?ないのか? が、誤解の無いように示されていることです。 参考書でも、「よくxで微分するから、」という理由??で、 省略されているものもありますが、 これは、煩わしさを省いてあげるという親切さというより、 その何倍もの害毒があると思います。 これに疑問を持たずに解いてしまう子たちのことを考えると、 学校の数学は、子どもたちを調教するためのものなのか? と疑いをもってしまいます。 数学とは、屁理屈こそが命です。 先生のミスに気づく力を養うことこそ、数学の目的であるとも言えます。 もし、このミスに気づけるかな? というのが、テストの目的だとすれば、高度な思し召しと言えますが。 ふつう、どれが関数で、どれが定数かなんてことは、空気から読み取れ、 というのが一般的ですね。

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