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音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2006年03月08日
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カテゴリ:教育

 以前もご紹介した、野口嘉則さんのブログに、良い話が載っていましたのでご紹介します。
盛岡のとある県立高校のお話です。

『その高校の3年生だったA君は、事情があって4ヵ月間学校を欠席し、
2月になって再び学校に行き始めました。
しかし、出席日数不足のため卒業できず、留年することになっていました。
そこをなんとか卒業させてやりたいと考えた担任の先生が、
卒業に必要な独自のカリキュラムを組んで、教師との一対一の特別授業を始めたのです。

授業は1日6時間で、2月20日から3月24日まで続けられました。
毎日、宿題もありました。

3月8日には卒業式があり、A君以外の3年生はみんな卒業していきましたが、
A君は、その後も学校に通いました。

特別授業のカリキュラムも3月24日の午前中で終わりま
した。
カリキュラムを終えたA君に、担任の先生は、こう言いました。
「おい、卒業式をやろう」
そして、体育館に連れて行かれて、入口に立った時に、
A君は泣き出してしまい、歩くことができませんでした。

そこには60人の全校教職員が礼服で並んでおられ、拍手で迎えてくれたのです。
体育館の壁には紅白の幕が張ってありました。
A君一人のために、先生方すべてが出席され、
8日に行なわれた卒業式とまったく同じ式次第で進められました。

これは、この学校の校長先生が、日ごろから一人一人の生徒を尊重されていて、
このA君にたいしても「立派に卒業させてやりたい」との思いから、
全教職員に声をかけられたことで実現したそうです。

 A君にとって、生涯の思い出に残る卒業式になったことでしょう。
子どもは、自分の存在を大切にされて育つと、
他人の存在を大切にできる大人になると言われます。
A君にとって、先生方から自分の卒業を祝ってもらった体験は、
自分という存在を尊重され大切にされた体験として、心に残ることと思います。』

 とても良いお話ですね。
また、ウルウル状態になってしまいました。
このような良い先生方に出会うことが出来たA君は、
普通の高校生では得られない、貴重な経験をしたと思います。
A君は、かけがえのないものは何かということを、しっかりと掴んだと思います。
これからの人生を、これを糧にして頑張って欲しいと思います。





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Last updated  2006年03月08日 19時31分27秒
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