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音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2011年01月29日
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カテゴリ:クラシック音楽



 ラトルのくるみ割り人形の全曲盤が海外で発売になったので、購入しました。
 
国内盤はDVDつきですが、映像は昨年のジルベスター・コンサートのライブで見ていたので、CDのみの海外盤を購入。
 
いつものPrest Classicalで17.49$、一枚だと送料込みで21.44$、1$85円と見積もっても、邦貨で1800円あまりで購入できます。
全体の印象は第2幕を見た時と変わりありません。

収録が29日から31日となっているので、30日まで全体を通して、31日で良かったところを差し替えたというところでしょうか。

テンポは早めですが、語り口がうまく、すんなりと入ってきます。

進行がスピーディーなことと、メリハリがついているため、聴きやすいことは確かです、

バレエ音楽の場合には、実際のバレエに合わせたテンポで演奏する場合と、バレエと無関係なテンポで演奏される場合の2通りがありますが、ラトルはおそらく前者です。

バレエとして演奏する場合には、テンポに制限が加わるため、完全に自由に演奏することはできないと思います。

しかし、この演奏では、子供たちに、物語を聞かせるみたいな優しい語り口で、バレエのシーンを思い浮かべそうになることもしばしばです。

あまり馴染みのない曲でも、よく知られた曲との落差をあまり感じさせず、物語の中にすっぽりと納めているあたり、大したもんです。

第1幕は2幕に比べて有名な曲が少ないですが、とても楽しめました。

今まではゲルギエフのアルバムを聞いていたのですが、第1幕の素晴らしさには迂闊にも気付きませんでした。

今まで何を聞いていたんでしょうか???

第1幕の最後にリベラをフィーチャーしていますが、あまり作品にあっていたとは思えません。

うまいことは確かですが、作品よりも、演奏者が表に出てきてしまうためです。

第2幕も、流れは1幕と同じです。

どこまでもソフトでまるでベルベットの手触りのような感触が感じられます。

特に終曲はアゴーギクが絶妙で、とても良い演奏だったと思います。

少し気になった点もなかったわけではありません。

例えば、「アラビアの踊り」のオーボエソロは、少しためた歌い方をしていて、曲にフィットしていません。

「花のワルツ」のハープ独奏の前で、オーボエが念を押すようにテヌート気味に演奏するところとか、後半ぐっと弱くして脱力するところ、そしてリタルダンドしすぎのエンディングなど、少し作為的な感じがします。

ティンパニに少し叩き過ぎの部分があり、不謹慎にも猿のおもちゃを思い出してしまいました。

このように、多少気になった点があったとはいえ、曲の良さが十分に堪能できたと思います。

ベルリン・フィルはこういう良く知られた曲を演奏すると、その腕前の素晴らしさがダイレクトに伝わってきます。

それに、しなやかな動きと軽やかなサウンドで、かえってカラヤン時代のゴーゴーとなる重低音(今回の演奏でもその片鱗は見え隠れしていましたが)が懐かしく思い出されてしまったほどです。

Rattle:Tchaikovsky The Nutcracker(EMI 6 46385 2)

Tchaikovsky:The Nutcracker

DISC1
1.ACT 1
DISC2
1.ACT 2

Libera(ACT1 Walts of Snowflakes)
Berliner Philharmoniker
Sir Simon Rattle

Recorded 29-31,December,Philharmonie,Berlin








 








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Last updated  2011年01月29日 17時12分13秒
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