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bunakishike
折に触れて聞いた音楽の感想をだらだらと書いています。
音源は主に海外サイトからダウンロードしたハイレゾで、その他観たコンサートや映画などの感想を綴っています。
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今月号のレコード芸術を見ていたらソニーの広告で、デニス・ラッセル=デイヴィスのブルックナーの交響曲の2枚が発売されていることを知りました。
0番と5番ですが、今回は5番をレビューします。
輸入盤はすでに昨年に発売されていたそうですが、全く知りませんでした。 |
このシリーズは、最初からフォローしていたのですが、いつか9番を聴いていて、あまりうまくないことに気が付き、熱がさめたように聴かなくなりました。
そのせいもあってか、アンテナが鈍っていたようです。
5番は全体的にテンポが遅いです。
第1楽章、第3楽章はかなり遅いです。
そのため、躍動感あふれる第3楽章は全く鈍重になってしまいました。
速度記号がMolt Vivaceにもかかわらず、どうしてこんなテンポ設定になったのか理解できません。
もともとのテンポが遅いため、アチェレランドして元のテンポに戻る所はまるで効果がありません。
それから、第1楽章のコーダは倍くらい遅く感じられます。
どっからそういう解釈になったのか教えてほしいくらいです。
それに、終結部が僅かに遅くなっているのはどうしてでしょうか。
畳みかけていく爽快感がまるでなく、自らずっこけているとしか思えません。
どうも問題点の多い演奏です。
第1楽章では普段聞こえてこないフレーズが聞こえたりして、それはそれで楽しいです。
第2楽章も遅いかと思うと、少し速いくらいですが、これだけ聞いている分には問題ありません。
ただ、ノヴァーク版の練習番号160の前のフルートの8分音符が、少し忙しく、ぞんざいに処理されているように思います。
このテンポが4楽章冒頭の回想部分にも持ち込まれるので、2楽章が回想されるところはテンポの速さにビクリしてしまいます。
ところが、第2主題が異常にテンポが速く、また驚かされました。
何もそこまで速くすることはないだろうと思えるほどです。
第4楽章は時々テンポを揺らしたり、ためをとったりしているところが見受けられますが、ブルックナーではあまり似つかわしくありません。
最後も無理やり力ずくで押し切った感じがあり、あまり印象がよくありません。
ティンパニの音が異様に大きいのも、肩が凝るようで、変な違和感があります。
2006年のライブですが、所々細かい傷があり、一流どころと伍していくのはいかにもつらいと思います。
激安(私はHMVで7百円以下で購入しました)なので、曲を知るということでお求めになるのはいいと思いますが、普通のテンポではないので、この演奏に親しむとえらいことになります。
ところで、0番は2008年録音なので分かりますが、この録音は2006年の録音で、今頃出てきたのは何故なのか理由を知りたいところです。
BRUCKNER SYMPHONIE NO.5 in B-Dur DENNIS RUSSEL DAVIS(ARTE NOVA 88697 74977 2)
1.SATZ Adagio - Allegro
2.SATZ Adagio.Sehr langsam - Sehr kraftig,markig
3,SATZ Scherzo.Molt vivace,Schnell - Trio.Im gleichen Tempo
4.SATZ Adagio - Allegro moderato
BRUCKNER ORCHESTER LINZ
DENNIS RUSSEL DAVIS
Live-recording of the concert on November 16,2006 in the Brucknerhaus Linz,Austria
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Last updated
2011年06月26日 21時06分42秒
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