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音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2014年04月06日
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カテゴリ:映画
images.jpgウルフ・オブ・ウオール・ストリートを観る。

天才的な株のブローカーの自伝を元にした映画で、レオナルド・ディカプリオがアカデミー主演男優賞ノミネート作品。
受賞者であるマシュー・マコノヒーも投資会社LFロスチャイルドの社長役で最初のほうで少し出ていた。

原作はジョーダン・ベルフォート(1967~)の回想録『ウォール街狂乱日記 - 「狼」と呼ばれた私のヤバすぎる人生』、監督はマーティン・スコセッシ。

ジョーダン・ベルフォートはブラックマンデー後LFロスチャイルド社を辞めて、株式仲介会社のストラットン・オークモントを設立。

ペニー株(1ドル以下の安い株)を言葉巧みに売りつけて法外な手数料を頂くというアコギな商売でのし上がる。

映画では彼の成功と放蕩そして破滅を描いている。

ペニー株は安いのですぐ上がる気がするがゼロになる可能性の方が高いらしい。

安い株の企業は企業努力をしているわけではなく、セールストークだけ。

ペニー株のブローカーは素晴らしいセールストークを用意して、簡単な儲けを夢見る投資者を集める。

マーケットメーカー(売買双方の取引を常に行い、金融商品市場の売買の流れを作ることができるディーラー取引をする者)の数が少なく、出来高も少ないことでマーケットメーカーは簡単に株価を操作できる。

そうすると株価は急騰し、インサイダーが株を売り逃げるという仕掛けだ。

そうすると一般の客は損をするだけだ。

このからくりを使ってジョーダンは巨万の富を得るが、悪事は続くわけがなく、最後はお決まりの結末が待っている。

ストーリーは破天荒なもので、これが事実なのだから驚く。

映画ではその手口が使われるシーンが何回か出てくる。

いいか悪いかは別にして、その巧みなセールストークは見事なものだ。

天才的なブローカー(詐欺師とも言う)とはこういう人間のことを言うのだろう。

キャストは充実している。

ジョーダン役のディカプリオは唯一無二のキャスティングだろう。

こういうエキセントリックな役は彼以外には考えられない。

前作も前々作も性格に欠陥がある人物を演じていて、彼はまともな役はできなくなったのかと思ってしまう。

彼の片腕ドニー・アゾフ(ジョナ・ヒル)のユーモアのある演技も良かった。

ジョーダンの2度目の妻ナオミ役のオーストラリア出身のマーゴット・ロビーはスタイル抜群の大変な美人で今後活躍が期待される。

この映画のジョーダンの敵役である重要な FBI捜査官パトリック・デナム を演じているカイル・チャンドラーはクールな佇まいが安月給のFBI捜査官にしてはかっこよすぎ。

かなりどぎついセックスシーンだけでなくドラッグや乱行パーティーなどのシーンが普通に出てくるのでR18+は仕方がないところだが、それほど際物的には感じられない。

たくさんのヌードが普通に出てくるが、ヘアーが修正されているので、かえって不自然な感じがするほどだ。

最初にジョーダンがペンを売るためにどうするかという質問がセミナーのシーンでも出てくる。

参加者はペンがいかに美しいか機能的かなどについて話すが、参加者の答えは的を得ていない。

答えはジョーダンと観客だけが知っているというオチがなかなか洒落ている。

この映画マーケティング的にも結構面白く教材に使えそうだ。

この答えを知りたければ是非映画を見て欲しい。

買い手の心理を的確についた答えだと思う。

このような電話を使った株にセールスは現代はメールに変わったそうだが、今もって詐欺の被害者は絶えないようだ。

手口は株の買いを勧めるメールを大量に送信して自分は空売りを行うというもの。

手段は変わっても人間に欲がある限り被害はなくならないということだと思う。

ところでディカプリオはまたしてもアカデミー賞を逃してしまった。

こういう役で彼ぐらい上手く演じることができる俳優は限られているし、そのうまさは無類だ。

ところが、こういう役ってなかなか感情移入しにくいので損な役回りだ。

上手くやればやるほど観客は引いてしまう、そんな巡り合わせの悪さを感じてしまう。

おそらくアカデミー賞の審査員たちは、そういうところがマイナスに作用したのだろう。

ディカプリオが真っ当な役をやるとも思えないし、今後もなかなか厳しいのではないだろうか。
公式サイト






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Last updated  2014年04月07日 21時44分26秒
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