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音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2018年11月21日
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カテゴリ:その他の音楽

このコンサートの情報を知ったのは、それほど前のことではなかったが、別の予定が入っていたため、諦めていた。
ところが、日時が変更になったことを知り、速攻で予約した。
出演者の都合ということだが、珍しいことだ。
予想では、日時が変更された影響で入りは悪くなると思っていたが、ほぼ満席だったのは、御同慶の至り。
この方は名前は知っていたが、演奏を聴くのは初めて。
今回は最新アルバムの「ピアソラ」発売記念のツアーのコンサート。
キャラホールの自主事業なので¥3000と低廉な料金で聞けるのもいい。
もし、これが¥5000ほどだと、まず聴きに行かないが、聴きに行ってよかったコンサートだった。
新しいアルバムはピアソラのみなのだが、コンサートは前半がガーシュイン、後半がピアソラという構成。
そのためか、最後の5人目が、前半は石川智のドラムス、後半は大坪純平のエレキギターというメンバーだった。
始まってすぐ上手のドラムスの音が小さいことに気がついた。
当ブログの座席が下手の前の方で、PAの近くだったこともあるのか、とてもバランスが悪い。
アコーディオン以外は、全体的にオフ・マイクの感じで、よくいえばソフト、悪くいえば弱弱しい感じがする。
ヴァイオリンを見たら、マイクが結構上のほうにあって、わざわざ近づいて演奏していたのが、何とも気の毒。
ピンマイクを使うことは考えなかったのだろうか。
まあ、全体のサウンドがクラシックに近いミキシングなので、敢えてそのようにしたのかもしれないが。。。
そのため、後半のピアソラは、こちらの期待している攻撃的な演奏が聞けなかった。
バンドネオンだけは十分に聞こえていたのに、他の楽器が聞こえなかったのが物足りない。
バンドネオン以外の楽器の音がもっと大きかったら印象は全く違っていたものになっていたに違いない。
特に、エレキ・ギターの音が小さくて、最も期待していた「五重奏のためのコンチェルト」の最後の速弾きがほとんど聞こえないのはがっかりした。
この曲のハイライトなのに台無しになってしまったのは何とも残念。
念のため、新しいアルバムでの同曲を聴いたら、普通に聞こえる。
CDだと他の曲も普通のバランスで、どうも今回のコンサートのPAのバランスがおかしかったとしか思えない。
演奏者はバランスはよくわからないので、関係者が調整しなければならないのだが、そこはどうなっていたんだろうか。
とてもいいコンサートだったのに、何とも残念だ。
結局、音に関しての不満ばかりになってしまったが、肝心の演奏について一言。
前半のガーシュインは「三浦一馬プレイズ・ガーシュウィン」からの選曲。
訴える力が弱く、なんとも中途半端な出来に終わってしまった。
基本的には作曲された当時の感じに編曲されていたが、PAのために、音楽が薄められていたと思う。
良く知られる歌ばかりだが、歌の良さもあまり感じられない。
「ラプソディー・イン・ブルー」も全曲ではなく、うまく縮められてはいたが、あまりいいとは思えなかった。
最後の「ガール・クレージー」序曲は珍しい選曲で、CDで聴くと洗練されていて面白いのだが、生ではそこまで聴き手には届かなかった。
CDで聴くと一種のサロン風音楽で活気のある演奏だったので、今回はPAの失敗が何とも痛い。
後半のピアソラは次第に熱を帯びてきて、お目当ての「五重奏のためのコンチェルト」では素晴らしい盛り上がり方だった。
コンサートの途中では珍しいことに、かなり長い時間拍手がやまなかった。
大曲で技巧的にも難しいため、めったに演奏されることはない曲だが、聴衆がこの曲の良さを認めてくれたのだろう。
三浦のバンドネオンはうまいが、時々陳腐なフレーズが出てくるのが気に入らない。
また、少しクールで、当ブログとしてはもっと熱のある演奏をしてほしかった。
ヴァイオリンの石田泰尚は神奈川フィルのソロ・コンサートマスター。
短髪でやくざみたいな風貌や癖のあるステージマナーは良くも悪くも印象に残るキャラクターだ。
黒眼鏡にすればジャーナリストの勝谷誠彦にそっくりだ。
何故かメンバー紹介で、ただ一人声援があっちこっちから飛んでいた。
音は美しいが線が細く、ポピュラー音楽に必要な踏み込みが足りない。
ましてやピアソラなので、もっと濃厚なヴァイオリンを聴きたかった。
ピアノの中島剛は線が細いが、ダイナミックな演奏でかなり頑張っていた。
ベースの高橋洋太は堅実なサポートで、ところどころいい味出していた。
ドラムスの石川智は控えめなプレーながら、いろいろな小物を使って面白い音を出していた。
残念な結果になってしまったが、ほかの席で聴いた人にはどのように聞こえたのだろうか。
ポテンシャルは大きそうなので、出来ればもっといい音で聞きたい。
三浦はリーダーとして大変だろうが、できるだけ恒常的なメンバーで活動して、音楽を深めてもらいたい。
新作がレコード芸術今月号の特選になっていたことも、彼らの励みになるだろう。
ただ、取り上げられたのが器楽曲部門というのは解せない。

三浦一馬キンテート2018

1.ス・ワンダフル
2.魅惑のリズム
3.誰か私を見守って
4.サマータイム
5.ラプソディー・イン・ブルー
6.「ガール・クレイジー」序曲
休憩
1.オヴリヴィオン
2.デリカシモ
3.アディオス・ノニーノ
4.ブエノスアイレスの冬
5.五重奏のためのコンチェルト
6.リベルタンゴ

三浦一馬(Bandneon)
石田泰尚(vn)
高橋洋太(b)
大坪順平(e.gt.)
中島剛(p)
石川智(ds)

2018年11月20日盛岡市都南文化会館キャラホール 6列7番にて鑑賞





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Last updated  2018年11月21日 20時42分14秒
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