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音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2020年02月24日
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カテゴリ:クラシック音楽

グノーの歌劇「ファウスト」がレコード芸術2月号のリーダーズ・チョイスで評論家から推薦されていた。
気になったのでSpotifyで聴き、あまりにも素晴らしいので、結局ハイレゾをダウンロードしてしまった。
ハイレゾはPrestoほかFnacに絞っているようで、少し高かったが\3350でPresto musicから購入。
CDは180ページの解説がついたBru Zaneお得意のハードカバー書籍型の装丁で、パッケージとしてはとても魅力的なのだが、ハイレゾに比べるとだいぶ高い。
ハイレゾはCDのブックレットと同じ内容のPDFがついていて、大変ありがたい。
それに、PDFだと一括して翻訳できるのも大きな利点だ。
この録音の売りは1895年の初版が使われていること。
通常の版が5幕まであるのに対し、4幕仕立てで優美なバレエ音楽も含まれていない。
オペラ・コミック形式で台詞も全て入っている。
演奏時間は2時間40分ほどで5幕版よりは30分ほど短い。
普通の華美なサウンドと比べると、甘さを排した透明感のあるサウンドがいい。
何よりもルセの引き締まったテンポで繰り広げられる物語がいい。
時折古楽特有の硬質で荒々しいサウンドも聞かれ、適度な刺激になっていて悪くない。
凝縮された美しさは、グランドオペラ風に改訂された作品にはみられない魅力がある。
歌詞を見なくてもその楽しさがよく分かる演奏はそれだけで、面白い演奏だろう。
歌手が大変充実している。
特にファウストを歌ったベンジャミン・ベルンハイムの素晴らしさには称賛の言葉もない。
歌を聴いているだけで、その美麗な声と美しいディクションに夢中になってしまう。
メフィストフェレスのアンドリュー・フォスター=ウィリアムスは狡猾さはよく出ているし、セリフもうまい。
声の力ではベルンハイムには完全に負けているが、ベルンハイムと比べられるのは分が悪い。
ヴェロニク・ジャンスのマルグリートはうまい。
ただ、清楚という感じはなく、力強さ?が目立つ。
軽やかさと声の透明度がもう少し欲しいところだ。
その他、脇を固めるヴァランタン役のジャン=セバスチャン・ブやヴァグネル役のアナス・セガンなど、まさに声の饗宴に酔いしれる思いだ。
ということで、久しぶりにフランス語の美しさにすっかりはまってしまった。

Gounod: Faust(1859version) (Bru Zane 1037)24bit 44.1kHzFlac

Benjamin Bernheim(tn)
Véronique Gens(s)
Andrew Foster-Williams(bs)
Jean-Sébastien Bou(br)
Anas Séguin(br)
Juliette Mars(s)
Ingrid Perruche(s)

Les Talens Lyriques
Flemish Radio Choir
Christophe Rousset

Enregistrement réalisé à la Salle Gramont du Conservatoire Jean-Baptiste Lully
de Puteaux les 10, 11 et 13 juin 2018 et au Théâtre des Champs-Élysées le 14 juin 2018





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Last updated  2020年02月24日 18時25分25秒
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