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音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2020年03月14日
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カテゴリ:クラシック音楽

アンサンブル・レゾナンツのモーツァルトの後期交響曲集を聴く。
リリースされた時からSpotifyで聴いていて、あまりにも過激なので、他の演奏と聴き比べていたが、買ってしまった。
HDtracksで20%オフの$16.78で購入。
この団体の演奏はベルクとシェーンベルクを集めたCD以来だ。
最初の39番から大胆なアコーギクとホルンの強奏、チクチクと刺激するフレージングなど、良く言えばおもしろい、悪く言えばゲテモノ風の演奏だ。
これに比べたら、同じ傾向のアーノンクールなんぞ大人しいものだ。
評論家の故宇野功芳先生が喜びそうな演奏と言ったら、故人に失礼だろうか。
当ブログはと言えば、全面的に賛同するわけではない。
もってまわったフレージングやダイナミックスが鼻に付くところもある。
やり過ぎなところも多々ある。
ただ、例えば40番の終楽章のように、爆発的な推進力が聴かれるのは他の演奏では聞いたことがない。
それにしても、これほど攻撃的なモーツァルト聴いたことがない。
勿論テンポは速いが、他の仕掛けに気を取られて、テンポにまで注意が向かわない。
新録音といっても、従来のイメージ通りの演奏を聞かされるよりは数段面白い。
過激な演奏に注意が向きがちだが、演奏の精度は非常に高い。
とくに弦の艶のある厚みのあるサウンドが魅力的だ。
ここはシェーンベルクの録音と同様で、この楽団のセールスポイントだろう。
参考までにHIP風の演奏を何枚か聞いてみた。
その中では、マッケラスの全集盤(Terac)の古楽風のゴツゴツした肌触りの中に、流麗なフレーズが流れる演奏が、清々しい気持ちで聞けて良かった。
録音は演奏同様生々しい。
これで録音が冴えなかったら、魅力も半減だろう。
ただ、音量を上げると、指揮者ミナーシの息遣いが感じられてウザい。
一生懸命なのはわかるが、口を閉じてくれと言いたくなる。
否定的なことも言ったが、怖いもの見たさでお聴きになるのも悪くないと思う。
いろいろな意味で、期待を裏切らない?演奏だろう。
爆裂音楽大賞みたいな賞があれば、間違いなく受賞するであろう、優れた?作品であることは間違いない。

Ensemble Resonanz Mozart:Symphonies Nos. 39, 40 & 41 'Jupiter'(Harmonia MundiFrance)24bit 96kHz Flac

Wolfgang Amadeus Mozart:
Symphony No. 39 in E flat major, K543
Symphony No. 40 in G minor, K550
Symphony No. 41 in C major, K551 'Jupiter'

Ensemble Resonanz
Riccardo Minasi

Recorded July, 2019、Friedrich-Ebert-Halle, Hambourg





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Last updated  2022年06月19日 19時11分54秒
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