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カテゴリ:クラシック音楽
カナダのブラスアンサンブルCanadian National Brass Projectの2枚目のアルバムをprostudiomastersで偶然見つけた。 この団体は、2015年にカナダのホルン奏者James Sommervilleにより結成されたとのこと。 彼は、1995年からボストン交響楽団の首席を務めているようだ。 メンバーはアメリカやカナダの有名なオーケストラなどに在籍している25名からなるアンサンブル。 金管アンサンブルを拡張した形態で、曲によっては打楽器が加わる。 また、イギリス式のブラスバンドのサウンドが聞こえることもある。 プログラムは大編成に向いた曲と通常のブラス・アンサンブルで取り上げられる曲が並んでいる。 大編成金管アンサンブルの醍醐味が存分に味わえる。 最初は、ワーグナーの「大聖堂へのエルザの行列」 吹奏楽ではお馴染みのナンバーだが、ブラスアンサンブルでは分厚いハーモニーがとても快く、スケールも大きく、サウンド的にも吹奏楽や原曲よりも楽しめる。 ホルストの「惑星」から「火星」と木星」は当初、原曲に比べて、貧弱なことを心配していたが、何の何の原曲を上回る大迫力でとても満足した。 メンバーの優れた技巧があってのことだろうと思うが、ブラス・アンサンブルでこのような演奏を聴くとは思わなかった。 この二曲ではやはり曲の出来から行って「火星」の演奏の方がインパクトがある。 興味深いのは、シルべストレ・レブエルタスの「センセマヤ」 原曲は管弦楽曲だが、編曲がよく違和感は全くない。 金管だけだと、曲の野蛮さが一層強調されているように思う。 最後の「序曲1918年」こそ、貧弱な演奏になるかと思ったら、全くそういうことはなく、余裕さえ感じられる演奏だった。 ということで、曲目を見ればキワモノ的な感じもするのだが、正攻法で挑んで、編曲ものという偏見を吹き飛ばすような見事な演奏で、大満足だった。 金管業界の皆様方には、是非お聴きいただきたい。 Constellations: Canadian National Brass Project(Groupe Analekta, Inc )24bit96kHz Flac 1.Richard Wagner:Elsa’s Procession to the Cathedral 2.Giovanni Gabrieli:O Magnum Mysterium 3. Giovanni Gabrieli: Sancta Maria 4.Ola Gjeilo:Sanctus 5.Gustav Holst:The Planets: I. Mars 6. Gustav Holst:The Planets: V. Jupiter 7.Silvestre Revueltas:Sensemaya 8.Piotr Ilyich Tchaikovsky:"1812" Overture, Op. 49 Canadian National Brass Project お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020年05月26日 11時18分56秒
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