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音楽雑記帳+ クラシック・ジャズ・吹奏楽

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bunakishike

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2021年11月05日
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カテゴリ:ジャズ

BIGYUKIの新作「NEON CHAPTER」を聴く。
管理人はヒップホップ系のジャズはそれほど詳しくない。
ミュージシャンの名前もなかなか覚えられない。
話題になったアルバムを知った時に、ぽつぽつ聞いている程度だ。
BIGYUKIについても同じ部類のミュージシャンなのだが、前作のEP「2099 」が何故か気に入って、過去のアルバムまで聞いてしまった。
「NEON CHAPTER」もspotifyで軽く聞いて良かったので、例によってpresto music(加)から¥
1210でダウンロード。
概ね前作と同じような傾向の音楽だが、さらにパワーアップした巨大な音楽になっている。
なかでも、暴力的なシンセサイザーに圧倒される。
メロディー的には後退した感じがして、安らぐ暇を与えられない。
曲によっていろいろなミュージシャンが参加しているが、BIGYUKIのシンセのプレイが圧倒的で、他のミュージシャンはスパイス的な位置づけだろうか。
核になるのは他にポール・ウィルソンだけなので、最低限この二人だけで作れてしまう感じがする。
管理人が知っているミュージシャンはドラムスのエリック・ハーランドくらいしかいないが、ハーランドがこういうヒップホップもやるとは知らなかった。
ただ、ヒップホップによく聞かれる細分化されたリズムではなく、いまいち精彩がないように聞こえる。
「Duck Sauce」のみ参加しているマーク・ジュリアナはしっくり来ているので、ハーランドのパートもジュリアナでいい気がする。
なお、ご存じだろうと思うが、作曲者の平野雅之はBIGYUKIの本名だ。
ポール・ウイルソンとの2曲の共作以外はBIGYUKIの作曲で、すべて続けて演奏される。
シンセなどの多様なエレクトリック・サウンドと、ダンス音楽風のメロディーのミスマッチが、風変わりな魅力を感じさせる。
タイトルチューンの「Neo Chapter」は冒頭のコーラスみたいなサウンドから驚かされる。
テナー・サックスも加わり、アルバム中もっともジャズを感じさせるトラック。
重層的なサウンドが大変魅力的だ。
変わっているのは「OH」。
バックでブルガリアン・コーラスみたいなサウンドが鳴っていて、なにやら芸能山城組的な抹香臭い音楽の雰囲気がする。
「Theia」はジャズ寄りの音楽で、シンセの暴力がなく、平静に聴くことが出来る。
後半ピアノ・ソロがあるものの比較的単調で、アルバムの中では間奏曲的な存在だろう。
「Storm」はヒップホップ+ソウルみたいな感じで、途中からドラムを伴った暴力的なシンセが加わり、突然終わる。
何曲かで「music production」なるパートがあるが、これが何を意味するのかよく分からない。
ヴォーカルは別にクレジットされているので、素材を作るための声の提供みたいな役割だろうか。
ということで、まだ完全に消化しきれていないが、従来の音楽の枠に収まりきらない、型破りな音楽であることは確か。
昔、冨田勲のムーグ・シンセサイザーを初めて聴いたときのような、新鮮な感動が味わえる。
ところで、この稿を書くために、この音源を聴いていたら、家人に低音がうるさいとクレームが入った。
図らずも、このアルバムの特徴を指摘されたような気がする。

BIGYUKI :NEON CHAPTER(Decca 3884369)24bit 48kHz Flac

1.Masayuki Hirano:Neon Chapter(feat.Arto Lindsay, Yasushi Nakamura, Eric Harland, Craig Hill)
2.Paul Wilson, Masayuki Hirano:Watermelon Juice(feat.Paul Wilson)
3.Masayuki Hirano:Tired N Wired(feat.Miho Hatori, Jonathan Mones)
4.Masayuki Hirano:OH
5.Masayuki Hirano:Let It Go(feat.Rosehardt)
6.Masayuki Hirano:Mmm
7.Masayuki Hirano:Theia(feat.Yasushi Nakamura, Eric Harland, Randy Runyon)
8.Masayuki Hirano:LTWRK(feat.Paul Wilson)
9.Paul Wilson, Masayuki Hirano:Duck Sauce(feat.Mark Guiliana)
10.Masayuki Hirano:Storm (feat.Topaz Jones, Miho Hatori, Blaque Dynamite)

BIGYUKI (p track1,5,7,10,org track5,synth track 1-2,5,6,8-10,synth-bass track3,4,drum programming)
Paul Wilson(music production track 1,3,10,drum programming track 2,4,5,9 sound design track 2,4,5,8)
Yasushi Nakamura (b track 1,7,10)
Randy Runyon(g track 5,6,7)
Eric Harland (ds track1,7,10)
Mark Guiliana(dstrack 9)
Craig Hill (ts track1,10)
Miho Hatori(vo track3 music product track10)
Topaz Jones(music product track10)
Blaque Dynamite(music product track10)
Arto Lindsay(vo track1,10)

Recorded 2021,New York





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Last updated  2021年11月05日 18時45分37秒
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