テーマ:鳩(61)
カテゴリ:レース鳩
それは、いつもの夕方に起こりました。
ひなを育てていた夫婦鳩が、 夫の目の前で なぜかいきなり開いた戸から出てしまったのです。 そのカップルは、 夫が師匠と敬っていた人(故人)から 頂いたとても大切な鳩でした。 もう今季の子育ては終わっていたのですが、 知り合いのとてもお世話になっている方から、 是非その鳩の子どもが欲しいと言われ 時期外れの子育てをしていた親たちでした。 夫の鳩の中で、一番子育て上手だったそうです。 鳩でも子育ての上手下手があるのか…!?(・_・;? 夫は呆然として立ち尽くしていました。 カップルは生まれてからずっと 種ばととして生きてきており、 小屋から出たことがないのです。 生まれて初めて飛んだのです。 それは、帰り方が分からないという事です。 まず、もう帰って来れないという事です。 夫は大事な方から頂いた親鳩を失ったショックで 頭痛を訴え寝込んでしまいました。 私は、 親鳩より、 残されたヒナが心配でした。 この子はどうなるんだ? 助けなくていいのか? 夫は、 助けられない… と私に言いました。 親鳩が、ヒナに ピジョンミルクというのを口移しで与えるらしいのです。 生後1週間くらいは、ヒナにはそのピジョンミルクが必要なのだそうです もう親はいない。 だからこの子は、 ピジョンミルクが飲めない。 だから、生きられない。 自然界ではしょうがないこと。 と夫は言いました。 何でもいいから、食べさせてあげたらいいじゃない! と思いましたが、鳩のことを何も知らない私です。 ピジョンミルクを飲まなければ無理なのかと 素直に納得しました。 翌日、夫は、 もしかしたら… 助けてくれる鳩がいるかもしれないと、 子育て終了の種ばと部屋にヒナを託しました。 これは危険な賭けだったようです。 みんなが子育て中であれば、 そっとヒナを預ければ、 育ててくれることもあるようなのですが、 子育て終了の今、 育てるどころか、 突っついて 殺すこともあるそうです。 丸二日経ちました。 ヒナを 誰も育ててはくれませんでした。 突っつかれてはいなかったようです。 ヒナは飲まず食わずで グッタリして倒れていました。 夫が、死んだヒナを 埋めようと手に取った瞬間、 残った力を振り絞って ヒナが 鳴いた…(≧∇≦) 丸二日飲まず食わずのちっちゃなヒナが 必死に生きようとしている。 夫はすぐに ホームセンターに車を走らせました。 自分でいつも言っていますが、 本物のレース鳩を飼う人ではないので。 いいと思う、それで。 長文、最後まで読んでくださった方、ありがとうございます。 (いらっしゃるのかなあ?) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019年07月20日 00時00分09秒
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