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公務員試験「数的処理」超高速解法のススメ!吉武瞳言

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2008年05月04日
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カテゴリ:数的推理

今日は「方陣算」です。

----------------------------------------------------

          ≪問題≫

碁石を並べた中実方陣がある。縦の偶数行目および横の
奇数列目の碁石をすべて取り除いたところ、残った碁石
の数は72個であった。もともと碁石は何個並んでいた
か。ただし、中実方陣とは碁石をすきまなく正方形に並
べたものである。

1.225個
2.289個 
3.361個
4.441個
5.529個

------------------------------------------------------




     mazuha jibunde kangaete kudasai!





■解説
まず、選択肢をチェックすると、
すべて「平方数」になっていることに気づきます。
これは方陣(正方形)なので当たり前ですね。

それを同じ「2数の掛け算の式」になおせば、
方陣の「1辺の個数」がわかります。

選択肢1 225=15×15(1辺15個)
選択肢2 289=17×17(1辺17個)
選択肢3 361=19×19(1辺19個)
選択肢4 441=21×21(1辺21個)
選択肢5 529=23×23(1辺23個)

この選択肢チェックで「1辺は奇数」だとわかります。

※1から20くらいまでの平方数は覚えておくと便利です。
(最下部に示しておきますね)


さて、「方陣算」の解き方ですが・・・

それは、

     ──────────
     とにかく方陣を書く!
     ──────────

これが基本です。

「方陣算」は具体的に書ければ必ず解けます。
式で悩んでるヒマがあったらすぐに書き始めてください。笑

とはいえ、
いきなり15×15とか書き始めると結構きついです。

碁石を○で表していくと、仮に1個0.5秒で書いたとしても、
それだけで2分近くかかるので実践では
現実的ではありませんね。

そこで、もっと少ない数でやっていきます。

例えば3個からとか。笑

でもこれがやってみるとわかるんですが、
決して侮れないんですね。

やってみましょう。

ここからは、紙に実際に書いてください~。

【3×3】
○○○
○○○
○○○

これから、縦の偶数行目および横の奇数
列目の碁石を取り除いた状態を示します。
「取り除いた碁石を黒●」で表します。
紙の上では斜線を引くとかしてください。

こうなります。

●●●
○●○
●●● 

残った碁石○は「2個」ですね。

では次です。

このまわりに碁石○を増やして書いていき、
【5×5】にします。

●●●○○
○●○○○
●●●○○
○○○○○
○○○○○

縦の偶数行目および横の奇数
列目の碁石を取り除くと(黒く塗ると)
こうなります。

●●●●●
○●○●○
●●●●●
○●○●○
●●●●●

残った碁石○は「6個」。


【7×7】では、
●●●●●●●
○●○●○●○
●●●●●●●
○●○●○●○
●●●●●●●
○●○●○●○
●●●●●●●

となって、残った碁石○は「12個」

この程度のことを書くだけで、
すぐに「残った碁石○」の「規則性」が見えますよね。

というか、

  「規則性を見つけるために書く!」

わけです。

ポイントはこの「規則性」を見つけるために
「n」などを使って「数式化」する必要はない、
ということです。(数学が得意なら話は別ですが。)

書く手間を惜しまず、
しかし、むやみやたらに書くのではなくて、
「規則性」が見えるまで必要最小限の労力に留める、
という点に注意してください。

もう一度、3×3、5×5、7×7を並べて示すと、


●●●
○●○
●●●

●●●●●
○●○●○
●●●●●
○●○●○
●●●●●

●●●●●●●
○●○●○●○
●●●●●●●
○●○●○●○
●●●●●●●
○●○●○●○
●●●●●●●


これをじぃっと見れば「○」の個数の「規則」が
わかるはずです。

○の個数は順に、「2個」→「6個」→「12個」ですが、

もう一歩進んで「タテ×ヨコ」で示すと、

「1×2」→「2×3」→「3×4」

となります。(規則性みぃつけた♪)


≪規則性≫
3×3のとき、○は1×2
5×5のとき、○は2×3
7×7のとき、○は3×4

ということは、

9× 9なら、○は4×5
11×11なら、○は5×6
13×13なら、○は6×7
15×15なら、○は7×8
17×17なら、○は8×9
19×19なら、○は9×10 ← ☆90個でアタリ~!

ここでアタリましたので、あっさり終了です。

碁石の残りが9×10=90(個)となるのは、
1辺が19個で
19×19=361(個)

正答 361個(選択肢3)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

「とにかく書く」という戦法は、
最初は原始的で面倒にも思ったかもしれませんが、
実際にやってみると、
思いのほか短時間で確実に答が出ると実感できたと思います。

あとは、○を書くスピードとかが勝負の分かれ目です。笑
いや実際そうです。
速く正確に

    「規則を見つけ出そう」

という意識を持ってとにかく具体的に書くのです。

実は、この「とにかく書く」というやり方は、
規則がもっと複雑、というかイレギュラーな展開を
する問題のときにこそ威力を発揮したりします。
(そういう場合数式であらわそうとすると無理な
場合が結構多いので。)


その模試の解説の「数式による解法」は数学的には
完璧ですし、ある意味ノーマルな解き方です。
それを踏まえた上で、あとは、
「未知数のおき方」を学ぶか「○の書き方」を学ぶか
の選択になります。


まあ、この「とにかく書く解法」を「超高速解法」と
呼ぶかどうかはともかく(笑)、
公務員試験にはせっかく「選択肢」という強い味方(笑)が
いるんですから、
それを活用しない手はないということを
言いたいわけです。


GWですが、
受験生のみなさんはひたすら勉強だと思います。
人が遊んでいるときに勉強することは
本当にカッコイイと思います。
ここでやりきれば必ず目標達成できるはず♪


※次回に続く・・・





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最終更新日  2008年05月04日 21時02分42秒
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