カテゴリ:数的推理
今日は「方陣算」です。 ---------------------------------------------------- ≪問題≫ 碁石を並べた中実方陣がある。縦の偶数行目および横の 奇数列目の碁石をすべて取り除いたところ、残った碁石 の数は72個であった。もともと碁石は何個並んでいた か。ただし、中実方陣とは碁石をすきまなく正方形に並 べたものである。 1.225個 2.289個 3.361個 4.441個 5.529個 ------------------------------------------------------ mazuha jibunde kangaete kudasai! ■解説 まず、選択肢をチェックすると、 すべて「平方数」になっていることに気づきます。 これは方陣(正方形)なので当たり前ですね。 それを同じ「2数の掛け算の式」になおせば、 方陣の「1辺の個数」がわかります。 選択肢1 225=15×15(1辺15個) 選択肢2 289=17×17(1辺17個) 選択肢3 361=19×19(1辺19個) 選択肢4 441=21×21(1辺21個) 選択肢5 529=23×23(1辺23個) この選択肢チェックで「1辺は奇数」だとわかります。 ※1から20くらいまでの平方数は覚えておくと便利です。 (最下部に示しておきますね) さて、「方陣算」の解き方ですが・・・ それは、 ────────── とにかく方陣を書く! ────────── これが基本です。 「方陣算」は具体的に書ければ必ず解けます。 式で悩んでるヒマがあったらすぐに書き始めてください。笑 とはいえ、 いきなり15×15とか書き始めると結構きついです。 碁石を○で表していくと、仮に1個0.5秒で書いたとしても、 それだけで2分近くかかるので実践では 現実的ではありませんね。 そこで、もっと少ない数でやっていきます。 例えば3個からとか。笑 でもこれがやってみるとわかるんですが、 決して侮れないんですね。 やってみましょう。 ここからは、紙に実際に書いてください~。 【3×3】 ○○○ ○○○ ○○○ これから、縦の偶数行目および横の奇数 列目の碁石を取り除いた状態を示します。 「取り除いた碁石を黒●」で表します。 紙の上では斜線を引くとかしてください。 こうなります。 ●●● ○●○ ●●● 残った碁石○は「2個」ですね。 では次です。 このまわりに碁石○を増やして書いていき、 【5×5】にします。 ●●●○○ ○●○○○ ●●●○○ ○○○○○ ○○○○○ 縦の偶数行目および横の奇数 列目の碁石を取り除くと(黒く塗ると) こうなります。 ●●●●● ○●○●○ ●●●●● ○●○●○ ●●●●● 残った碁石○は「6個」。 【7×7】では、 ●●●●●●● ○●○●○●○ ●●●●●●● ○●○●○●○ ●●●●●●● ○●○●○●○ ●●●●●●● となって、残った碁石○は「12個」 この程度のことを書くだけで、 すぐに「残った碁石○」の「規則性」が見えますよね。 というか、 「規則性を見つけるために書く!」 わけです。 ポイントはこの「規則性」を見つけるために 「n」などを使って「数式化」する必要はない、 ということです。(数学が得意なら話は別ですが。) 書く手間を惜しまず、 しかし、むやみやたらに書くのではなくて、 「規則性」が見えるまで必要最小限の労力に留める、 という点に注意してください。 もう一度、3×3、5×5、7×7を並べて示すと、 ●●● ○●○ ●●● ●●●●● ○●○●○ ●●●●● ○●○●○ ●●●●● ●●●●●●● ○●○●○●○ ●●●●●●● ○●○●○●○ ●●●●●●● ○●○●○●○ ●●●●●●● これをじぃっと見れば「○」の個数の「規則」が わかるはずです。 ○の個数は順に、「2個」→「6個」→「12個」ですが、 もう一歩進んで「タテ×ヨコ」で示すと、 「1×2」→「2×3」→「3×4」 となります。(規則性みぃつけた♪) ≪規則性≫ 3×3のとき、○は1×2 5×5のとき、○は2×3 7×7のとき、○は3×4 ということは、 9× 9なら、○は4×5 11×11なら、○は5×6 13×13なら、○は6×7 15×15なら、○は7×8 17×17なら、○は8×9 19×19なら、○は9×10 ← ☆90個でアタリ~! ここでアタリましたので、あっさり終了です。 碁石の残りが9×10=90(個)となるのは、 1辺が19個で 19×19=361(個) 正答 361個(選択肢3) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 「とにかく書く」という戦法は、 最初は原始的で面倒にも思ったかもしれませんが、 実際にやってみると、 思いのほか短時間で確実に答が出ると実感できたと思います。 あとは、○を書くスピードとかが勝負の分かれ目です。笑 いや実際そうです。 速く正確に 「規則を見つけ出そう」 という意識を持ってとにかく具体的に書くのです。 実は、この「とにかく書く」というやり方は、 規則がもっと複雑、というかイレギュラーな展開を する問題のときにこそ威力を発揮したりします。 (そういう場合数式であらわそうとすると無理な 場合が結構多いので。) その模試の解説の「数式による解法」は数学的には 完璧ですし、ある意味ノーマルな解き方です。 それを踏まえた上で、あとは、 「未知数のおき方」を学ぶか「○の書き方」を学ぶか の選択になります。 まあ、この「とにかく書く解法」を「超高速解法」と 呼ぶかどうかはともかく(笑)、 公務員試験にはせっかく「選択肢」という強い味方(笑)が いるんですから、 それを活用しない手はないということを 言いたいわけです。 GWですが、 受験生のみなさんはひたすら勉強だと思います。 人が遊んでいるときに勉強することは 本当にカッコイイと思います。 ここでやりきれば必ず目標達成できるはず♪ ※次回に続く・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年05月04日 21時02分42秒
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