「ネガティブの微笑み」

東京ハートブレイカーズ「サイレント・フェスタ」無事に全公演終了しました！
ご来場いただいた皆様、本当に本当にありがとうございました！


こんなにも楽しい稽古場は本当に久しぶりだった。

いやいや別にいつもは楽しくない訳ではないのですが、本当に楽しさしかなかった気がする。

はじまる前は、二十年選手のベテラン役者さん勢揃いの現場だし「しっかりしなきゃ」とか、「ちゃんと聞く耳持たなきゃ」とかいろいろ構えていたところもあったのですが、全て杞憂でした。

虚勢を張らず、演出としてやりたいことを提示したら、きちんとそれを理解してくれて、こちらの予測を二段も三段も飛び越えた表現を見せてくれる。
互いにリスペクトし合い、その上で建設的な意見を出してくれる。
一日たりとも無駄な稽古と言えるものがなく、やったらやっただけ確実に階段をあがるのが実感できた。

ラストのライブシーンははじめて稽古であたった時、首藤さんはじめ役者の皆さんの本気が具現化するかのように自然と立ち上がりました。

魂の歌声、首藤さん
抜群の安定感、粟根さん
全てを包む愛情深さ、みのすけさん
演劇に対してどこまでも真摯、達也さん
無敵の表現力と身体性、曽世さん
復帰第一弾にかける熱誠、萩野さん
超絶テクのギタリスト、石川さん
キモかっこ良い爆裂個性、西山さん
計算された芝居と溢れでる情熱、英ちゃん
そして、静かな叫びの体現者、竜司くん

誰が欠けてもあのラストはできあがらなかった。

本当に素晴らしい座組でした。



そして本番。
こちらの伝いたいことが本当にしっかりと伝わっている、ということをお客様の反応からダイレクトに肌で感じることが出来て、「こんなにも手応えを感じる公演があっても良いのかしら」と戸惑うくらいでした。


打ち上げでは高校時代から憧れていた役者さん達に「こんなに楽しい稽古場はじめてだった」「取捨選択が早いから遠慮なく出していけた」「毎日全員が上がっていけた気がする」「絶対に手が抜けないと思った」

などと数年に一度言われたら生きていけると思えるような有り難い言葉を頂きまくり、本当に本当に光栄だったのです。

そして極めつけはこちら「また一緒にやりたい」

作・演出を担当した者にとってこれ以上の言葉はありません。


素晴らしい現場にお誘いくださった首藤さん、肉体を酷使する演出に応えてくださった役者のみなさん、限られた準備時間の中で見事なスタッフワークを見せてくださった音響しのださん、照明こみやさん、そしてスターパインズカフェのスタッフさん達、制作のカズサさんはじめこの芝居に関わった全ての方々に心から感謝。

写真は竜司くんが撮ってくれた写真たち。


そして観に来てくださった新谷さんや出演者のみなさんと一緒に。