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カテゴリ:銃剣道
銃剣道では形において、遠間からは歩み足で間を詰めるにもかかわらず、形以外の稽古では遠くからでも継ぎ足を用い、近寄ります。非常に不自然で、下肢の筋力に負荷がかかりやすく、体力も消耗しやすいのですが、そのように決められているので、そのようにしなければなりません(全国を統一する組織のもとでの武道とはそんなものです)。本来、継ぎ足とは間合いが接近した場合に微細な間の調整に用いられるものだと思いますが、何故このようになったものでしょうか。
戦時中までは白兵戦用の武技であったため、遠間から接近するのに継ぎ足をもっぱら稽古したとは思えません。不整地の地面での継ぎ足は非常に不安定なものです。歴史上の技術的変遷を調査しなければなりませんが、継ぎ足をもっぱらとするのは現代剣道の影響ではないかと思います。現代剣道でも遠間からでも継ぎ足を用いるという非常に不自然なことが稽古されます。 短剣道も私が始めたころは、短剣対銃剣の試合がもっぱらで、銃剣に対する短剣は入り身、制体するために当然のように歩み足を用い、自由な動きになっていました。 歴史的に見れば短剣は銃を待たない砲兵が対銃剣の白兵戦用に稽古したものですので、試合は短剣対銃剣で行われることが自然です。 現在は怪我を防ぐためと短剣道の普及のため短剣対短剣の試合しか行われませんので、短剣道もまた現代剣道の亜流のようになってしまい、継ぎ足を専らとし、以前は短剣道をほとんどすることがなかった自衛官の稽古方法をみても全く片手で行う剣道といってもよいようなものに変質してしまっています。 何故、歩み足ではなく継ぎ足なのか、深く研究されて決められたことなのでしょうか。 まことにごもっともな指摘と思います。 実践を想定されていない武道は、武術にあらずというところでしょうか。 http://heiwatou.web.fc2.com 銃剣道用木銃 赤樫 ■ 【剣道】二刀流竹刀(小太刀) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008年05月13日 15時06分06秒
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