コーヒーは飲めません

　

寄生虫博物館
に行ってきました。

瓶いっぱいにホルマリン漬けにされてる
回虫見ながら、
「俺、これの前でもパスタ食える。」
とか言われたのは、
この際どうでもいいです。


レバーが嫌いだったあたしが、
生まれて初めてレバ刺しを食べたのも、
この際どうでもいいです。


「これ、何？これ。」
そんなじーじ（既出。年下のおじーちゃんおにいちゃま！）
の一言から始まりました。

いつも人の話を聞いていない
常に様々なことを深く考え込むあたしは、
たまに、人の話が耳に入ってないことがあります。


今回も、
あ、なんか言ってる・・・
とは思ったんですが、
あたしの肩のあたりをいじくってるので、
髪の毛でもついてたか、
くらいにしか考えず、
外を眺めながら、
物思いにふけっていたのですが、
「ひっかけたの？」
とか
「今日？」
とか言ってるんで、
あん？
と肩の部分を振り返って見たら・・・・・


あああああああああ！！！！！！！！！！！！！！

破れてる！
洋服破れてる！

袖の付け根から、ほつれて、
袖が取れそうになってる！！


分かりにくいですね。
こういう状態。

洋服全体図


この左腕の付け根部分



分かりますかね。
裏地も白なので見にくいですが、
背中側なんですけどね、
左側の袖の付け根部分が、ミシン部分がほつれて、
べろん、と取れてるんです。

それもね、１５ｃｍも！！！（実測値）


袖着脱可能状態。
いや、「着」はないか。
とれるだけだから。

ロケットパンチ準備状態。


ええええええええええ！！！！！！！！！！！！！！

何がショックってね。
今まで気づかなかったこと。


じーじいわく
「これ、どう見ても今日ほつれたんじゃないよね。」

・・・

つまり、いつほつれたか知らないけど、
あたしは何日も、
この片腕が半分ほつれた状態で、
街中を歩いていたわけです。


３月以降、出かける時は、
ほぼ毎回このスプリングコートでした。

一体いつからこのコートは、
通気性抜群になっていたんですか・・・
いつから鉄人２８号チックな女だったんですか・・・

一体何人の人がそれを見たんですか！！


コートがほつれてること自体じゃなくて、
それに気づかなかった方がショックで、
すんごい凹みました。

お腹側が何かなってるなら、
すぐ気づくけど、
背中側なんて、普通気づかないじゃないですか。


でも、今まで誰にも言われなかったし、
もしかしたら今日ほつれたんじゃないの？
なんて淡い期待を抱きましたが、
「ねえ、これ赤の他人のコートが
　この状態だったら、教えてあげる？」
って聞いたあたしの質問に、
「絶対言わない」
と答えてくれたじーじの即答ぶりが、
あたしを撃沈してくれました。


べっっっこり凹み中のあたし。
隣で大ウケのじーじ。


立ち直れなくて、とりあえず手元にあった
コーヒーを飲もうと、カップを手にした瞬間、
「あああっ！！」

コートにコーヒーこぼしました。

白いコートに・・・


もう踏んだりけったり。
泣きっ面に蜂。
穴コートにコーヒー。

トイレで泣きながら、コーヒーのシミ落としました。


うっすらコーヒーのシミが残りつつ
洗ったもんで濡れていて、
腕のほつれた、あたしのコート。


買おう・・・
新しいの買おう・・・
ああ、買うさ・・・


そんなあたしに
じーじから一言。

「それ、内側からはちきれたんじゃないよな？」