テーマ:虫!(821)
カテゴリ:分かりやすいかもしれない生物学
以下ニュース記事の抜粋。 「生きたロブスターを氷の上に載せて、 客の前でディスプレーしていたイタリアのレストランに 動物虐待禁止条例に違反しているとして、 688ユーロ(約9万8500円)の罰金を科す判決が下された。 レストランのディスプレーはロブスターをゆっくり窒息させるもので、 1つの虐待行為であると判断。 イタリアは世界の中でも最も厳しい動物愛護法が制定されている国で、 昨年10月ローマ市では 金魚鉢による魚の飼育は虐待にあたるとして金魚鉢禁止条例を施行。 またトリノ市では1日3回以上の犬の散歩を怠った飼い主に対し、 500ユーロ(約7万円)の罰金を科す条例を制定している。」 いやいや、すごくないですか? これじゃ踊り食いとかやったら 懲役ですかね。 金魚鉢で金魚飼ってもだめって、 だって、金魚飼うための入れ物だから、 「金魚鉢」って言うんじゃないの? それなかったら、 ただのガラスの入れ物じゃないですか。 それとね、 上記の文章だとちょっと分かりにくいんですが、 最後の部分、 「犬の散歩は1日3回。 それをさぼったら罰金。」 って意味ですよね? 犬だってね、1日3回って 逆に散歩行きすぎだと思うんですが。 行っても朝晩2回だと思うんですよ。 うちの犬、ハスキーで必要運動量が、 めっさ多い犬でしたが、 それだって「ハスキーの飼い方」に 書いてあるのは、 「1日1~2回の散歩」でした。 大体、1日3回も散歩行けるのって、 どんな人ですか。 そうそういないですよね。 犬のためにそこまで時間使える人って。 ドッグシッターとかに頼んでも、 お金かかるわけで、 毎日頼めるのってそれなりの人でしょう? イタリアって綱吉ですねえ。 で、まあこの記事読んで思い出したのは、 そう、蚕です。 何がって 「レストランのディスプレーはロブスターをゆっくり窒息させるもので、 1つの虐待行為であると判断。」 ここがね。 以前も書きましたが、 蚕を気絶させる方法に、 「氷の上に乗せて待つ!」 というのがあります。 ただ、氷に乗せて待ってればいいのです。 ただ待ってれば、 冷たくて、蚕が勝手に気絶してくれます。 蚕は食べるわけじゃありませんが、 解剖するために、気絶をさせるわけです。 気絶というか、 麻酔をしてるつもりなんですが。 でもさ、 動物虐待禁止条例に違反しているわけですよね、 イタリアだと。 つまりイタリアで蚕殺す時は、 この氷麻酔は使えないんですよね。 氷麻酔は、「麻酔=氷」が人体に安全で、 かつ、手順が、 「乗せて待つ!」 っていう、誰にでもできるもので、 非常に有用なものなんですが、 イタリアでやったら 犯罪者になってしまうわけです。 あたしは、自分の実験用には、 薬品使って麻酔してました。 でも、人体に影響する薬品だったんで、 半年に1回の血液検査が義務づけられてました。 氷麻酔なら血液検査いらないんですがね。 でもイタリアだったら、 みんな麻酔薬使わなくちゃならない。 蚕を殺すために、 危険な薬品を使わなければならない、 っちゅーことは、 蚕のために、人間が犠牲になる、 ということです。 そう、これもまた以前書いたんですが、 虫って痛覚がありません。 「痛み」というものは感じません。 でも、虫を殺す時には、 実験に使うのに解剖するには、 麻酔かけてやらなきゃならないのです。 氷でも薬品でも。 なぜなら、動物愛後団体から 「虫だって、殺すなら麻酔かけなきゃ虐待だ!」 っつー、クレームがついたからんです。 なんかねえ、 「日本の動物愛後団体って、 暇なんだなあ。」 とか思ってましたが、 今回のこのニュース読んで、 納得してしまいました。 イタリアは、動物愛後団体どころの話ではなく、 法律がそうなってるのね。 イタリア人だったら、 蚕に触れ合ってなかったかもしれない兎です。 日本人でよかった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.05.30 19:35:20
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