コーヒーは飲めません

　

でもね、あたしはこういうの
すごいなあ、って思うわけです。


だってね、人間じゃできないでしょ？

強盗につかまった瞬間、
強盗がひるむほどくさいおならをする、とか
無理じゃないですか。


人間ではできないことを
カメムシはできるわけですよ。

その生態の神秘っていうか、
そんなとこに感心してしまうのです。


感心はしますが、
そうは言ってもくさいわけです。

そのカメムシが、今年はやけに多いわけです。
我が家では。


夜にね、うっかり網戸にしておくと、
網戸なのにどこから入ったのか、
カメムシが、いつの間にか
部屋の中を飛んでるわけですよ。


見て見ぬふり・・・
をしてもいいですが、
ハエや蚊ならともかく、
カメムシに、知らない間に
どこかに潜り込まれたりしたら、
あのにおいがくっついて、
やっかい極まりないことになります。

どうにかしなければならないわけです。


追い掛け回すのはね、
あまり得策じゃないんですよ。

刺激与えると、におい出しますから。


一発で、さくっと
始末しなければならない。


で、兎ちゃん思いつきました。

「そうだ！掃除機で吸ってしまえ！」


ガタガタと掃除機を引っ張り出して、
スイッチオン！

ウィーン。
うなる掃除機片手に、カメムシとにらめっこ。


一発で吸い込まなきゃ、
におい出されて面倒なことになる。

蛍光灯の周りを飛びまわるカメムシの
一瞬の隙を狙うわけです。


天井にはりついたその瞬間を狙って、
掃除機をがばっっと。

手ごたえ有りっ！

掃除機を下げてみると、
天井にカメムシはいません。


よっしゃ！！

と、次の瞬間、
ぶわああああああああああっっっっ
っと、部屋中にカメムシのにおい。


あああああああああっっっ！！！

＿|￣|○


そう、我が家の掃除機は古いタイプなのです。
掃除機のお尻に空気排出口があるタイプ。

掃除機かけてると、
後ろから空気が出てくるやつ。


カメムシ吸ったんだもん。
カメムシ、吸われたショックで、
掃除機の中でにおい出しまくってるんだもん、
掃除機から出てくるにおいが、
全部カメムシなのさ！！


あたし、一体なんのために、
掃除機用意したのよ・・・

におい出されるのが嫌で、
これにしたんじゃなかったっけ？


そんな遠い記憶を探ったってもう遅い。
部屋中、カメムシ臭。

ああっっ・・・・


ちなみに、次の日に、
何も知らずに掃除機かけた
うちの母親のおかげで、
翌日には、あたしの部屋のみならず、
家中がカメムシ臭になってました。


あれ以来、カメムシ退治は、
アースジェットを使っております。