2007/03/18(日)19:33
あたしはピンクのスーツの予定 vol.2
「なあ・・・
ドレスコードは?」
まあ、男性陣3人はスーツでいいですが、問題は女性陣3人。
じーじ:「兎のお母さん、何着てくるの?」
兎:「聞いてみるよー。」
でも、多分ねー・・・
兎:「お母さんさー、顔合わせ何着てく?」
ママ:「着物でいいでしょ?」
だと思ったよー・・・
でもきっと、それ言うとね・・・
兎:「うちのおかーさん、着物って言ってたー。」
じ:「えっ!!!
そんなかしこまった席なの!?」
って言われると思ったー・・・
うちのおかーちゃん、実は着付けの先生。
持ってるのは洋服より着物のが断然多い。
っていう話をするとよく他の人に聞かれるのが、
「じゃあ、家の中でもずっと着物なの?」
って質問。
そんなわけない。
すんごい思いっきり洋服。
大体、着付けをしに行く時も洋服です。
今の時期だと、大学の卒業式にはかまを着せに行ったりします。
卒業式って、何日にも分けてやらないですから、
申し込んできた大学生を全員、朝の数時間で着せなきゃならない。
とにかく対象人数が多いですからね。
朝の6時くらいから着付けが始まります。
着付けする方も複数人ですが、着せられる方はその何倍も。
1人で何人も着せるわけです。
「あんた、そんな忙しい時に、着物なんか着てられないわよ!」
着付けの先生なんて、こんなもんです。
で、話を戻して。
じ:「うちの親、着物なんてきっと持ってないよ・・・」
兎:「いや、別に洋服でいいでしょ・・・」
じ:「だって兎のとこ着物なんでしょ!」
兎:「うちはさー、ほら、着物が普通にそこらへんにあるし、
着るのが珍しいわけじゃないし・・・」
じ:「着物って言うだけで、
なんだかすんごい格式ばってるように感じる!」
ってなるよねえ・・・
兎:「やっぱ、『着物にするって』って言ったら、
すごい驚かれたよ。」
マ:「洋服でもいいんだけどさー、お母さん『しまむら』で買った、
980円のズボンしかないわよ。」
兎:「わざわざ買うのはもったいないから、着物でいいよ。」
マ:「じゃ、訪問着じゃなくて付け下げにするわよ。」
や、それはいいけど、そう言っても多分・・・
兎:「あー、うちの親、訪問着じゃなくて、
付け下げにするって言ってたから、
あんまり気にしないでー・・」
じ:「付け下げって何よ!」
ってなるよねえ・・・
着物には格があって、
留袖→訪問着→付け下げ→小紋という順で格が下がります。
つまりうちの親は
「きちんとした外出用の着物」
ではなく、
「ちょっとしたおしゃれ着」
くらいに格を落としたから、
そんなに肩肘貼ってるわけじゃないので気にしないで、
と言ってるわけですが、そんなのじーじに分かるわけない。
でもきっと、じーじ母は分かるから大丈夫。
兎:「いやあ、『付け下げとか知らない!』って言われたよ。」
マ:「分かったわよ!
じゃあ、小紋にしとくわよ!」
いや、そういう問題じゃないから・・・
兎:「小紋にする、って言ってたけど・・・」
じ:「着物って全部一緒に見えるよ!」
だと思うよ・・・
まあ、母親同士は着物と洋服になりそうだけど、
少なくともうちのおとーちゃんが、
紋付袴、ってことはないから安心して。
つづく