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カテゴリ:アニメ
0397 機動戦士ガンダム/第08MS小隊 Vol.4
【MAIN STAFF】 ・企 画 サンライズ ・原 作 矢立 肇 富野由悠季 ・キャラクターデザイン 川元利浩 ・メカニカルデザイン 大河原邦男 カトキハジメ 山根公利 ・美術監督 池田繁美 ・撮影監督 谷口久美子 ・音 楽 田中公平 ・音響監督 浦上靖夫 ・監 督 飯田馬之介(#10・11) 森 邦宏・仕舞屋鉄(ラスト・リゾート) ・製 作 サンライズ バンダイビジュアル 【MAIN CAST】 ・シロー:檜山修之 ・アイナ:井上喜久子 ・ミケル:結城比呂 ・カレン:小山茉美 ・サンダースJr:玄田哲章 ・エレドア:藤原啓治 ・ジタン:永井一郎 ・キキ:西村ちなみ ・ギニアス:速水 奨 ・ノリス:市川 治 ■第10話「震える山(前編)」 脚本:北嶋博明/脚本原案:桶谷 顕/ 絵コンテ:飯田馬之介/演出:森 邦宏/ メカ作監:津野田勝敏・吉田 徹/ レイアウト作監:横山彰利/総作画監督:杉浦幸次 ■第11話「震える山(後編)」 脚本:北嶋博明/脚本原案:桶谷 顕/ 絵コンテ:飯田馬之介/演出:山田弘和/ 作画監督:杉浦幸次/メカ作監:津野田勝敏 ■エピローグ・スペシャル「ラスト・リゾート」 脚本:北嶋博明/絵コンテ:森 邦宏・仕舞屋鉄/ 演出:安東信悦/作画監督:佐藤 淳/ 作監補佐:江上夏樹 【仕 様】 ・型 番 BCBA-0638 ・製作年度 ---- ・製 作 国 日本 ・英 題 MOBILE SUIT GUNDAM THE 08TH MS TEAM ・収 録 80分 ・音 声 DOLBY DIGATAL(DOLBY SURROUND) ・字 幕 ---- ・サ イ ズ 4: 3 ・そ の 他 片面2層、COLOR、DOLBY DIGITAL、MPEG-2、 NTSC 日本市場向、DVD、セル専用 ・価 格 \6,000(税抜) ・発 売 バンダイビジュアル株式会社 ・販 売 元 バンダイビジュアル株式会社 ・映像特典 1.ノンテロップ・オープニング 2.ノンテロップ・エンディング 3.パイロットフィルム 【ジャケット】 ・オモテ面:---- ・ウラ面 :「さようなら、兄さん」 オモテ面のイラストは、メカ作画監督をつとめた津野田勝敏さんの作品。ジオン軍のモビルスーツ(MS)“グフ”と連邦軍のMS“ガンダム”の一騎打ちの場面。グフの左腕の銃口にピントが合って、あたかも3Dのような奥行き感を演出している。素晴らしい出来映えだ。 ウラ面の両手で銃を持つアイナのイラストは、キャラクターデザインの川元利浩さんの作品。うん、これは動きがあって、いい感じに仕上がっている。余白の使い方もいい。Vol.3のジャケットはイマイチだったが、今回は及第点だ。(笑) 【感 想】 「クオリティの低下」 シリーズ最後のディスク。 かなり熱のこもった脚本なのは、解る。けれど、尺が短か過ぎたようだ。粗筋を追うので精一杯。この重要な局面で、主人公たちの行動や目的を丁寧に描くだけの余裕がなかった。残念だ。 ■第10話 震える山(前編)(1998.07.25.リリース) 地球連邦軍は、雪山から回収したモビルアーマー(MA)“アプサラス”の残骸から性能を推定。十分に脅威であると判断し、ギニアスの開発基地への総攻撃を計画する。 第08MS小隊にも出撃命令が下る。彼らを待ち受けていたのは、青いモビルスーツ(MS)“グフ”。あっという間に3機のジムが倒される。明らかに相手はエースパイロットだった。 ……というお話し。 アイナの兄ギニアスが開発責任者らしいが、軍人ではなく学者らしい。『マジンガーZ』に出て来るようなキャラデザインが古くて笑える。然も、病気持ちだし。(笑) ザンジバル級の戦艦“ケルゲレン”の脱出ルートに配備されたガンタンクを守るのが、シローたちに与えられた命令のようだが、そういう説明はなかったように思う。何故、ガンタンクを死守するのか理解できないまま観ていた。 ■第11話 震える山(後編)(1999.04.25.リリース) 完成したMA“アプサラス”で出撃するアイナは、地球連邦軍に一時休戦を申し出る。 オデッサの戦いに敗れたジオン軍は、宇宙での決戦に備え、1人でも多くの兵を逃がし、“ケルゲレン”を宇宙に上げなければならなかった。 しかし、アイナの思いは、非常な戦争の渦に飲み込まれて行く。 ……というお話し。 兄ギニアスの冷酷さ、地球連邦軍の非情さの狭間で、アイナとシローの理想が試される。けれど、物語としては、連邦軍に偏った判断がなされたようで、どうも気持ちが悪い。そんな理想を表に出さず描いてくれていたなら、まだストーリーに入り込めたものを……。脚本の失敗だな。 ■特別編 ラスト・リゾート(1999.07.25.リリース) 宇宙世紀0080年、地球連邦政府とジオン公国との間に終戦協定が結ばれた。 第08MS小隊は解体され、除隊したミケルは、キキとともに東南アジアの河を遡っていた。行方不明のシローの消息を辿っていたのだ。 そして、不時着したコムサイを発見する。そこには何者かが暮らしていた形跡があった。 ……というお話し。 この後、ミケルとキキは、七人の子供たちと出会う。(七人のこびとか?) 彼らは、終戦間近にジオン軍の手によってフラナガン機関から逃がされたという設定。 フラナガン機関とは、『機動戦士ガンダム』に登場したニュータイプ研究所のこと。そこで研究対象にされていた子供たちが、ミケルやキキと出会うことに、どんな意味があるのだろう。 そもそも、本シリーズにはニュータイプの話しなんが出て来ない。それを何で今更……。A-_-; 物語としては、脚本と絵がシンクロしておらず、あちこちほつれている。ついつい、そんな風にツッコミたくなる。 然も、シリーズ中で一番、絵がお粗末。ほとんど動かないしね。 なぜ本作品を作ったのか、最後まで解らなかった。 残念ながら、Vol.4は、1~3に較べると、キャラクタもMSも、あまり“動いて”いない。MSを重機として表現しようとした試みも忘れ去られてしまったようだ。 何故、本作品を作ったのか理解に苦しむ。第11話のエンディングで充分ではないか。意味不明な一編だった。 後半の方針の転換は、大小さまざまなところに影響が出ている。物語は繋がっているが、そのクオリティという面では低下したと言わざるを得ない。 評価すべき点があるとすれば、最後までリリースして、物語を完結させたことである。ただ、『ラスト・リゾート』を観てしまうと、果たしてそれが善いことだったのか疑問に思ってしまう。 ホント、神田監督の逝去は、大きな痛手だった。 心から御冥福をお祈り致します。m(_ _)m お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.05.05 10:39:30
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