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カテゴリ:アニメ
0589 ベオウルフ -呪われし勇者- 劇場版 [2-DISC SPECIAL EDITION]
![]() ※オモテ面 【スタッフ】 ・監督・製作 ロバート・ゼメキス ・脚本・製作総指揮 ニール・ゲイマン ロジャー・エイバリー ・製 作 スティーブ・スターキー ジャック・ラブケ 【キャスト】 ・ベオウルフ:レイ・ウィンストン(菅原正吉) ・フロースガール王:アンソニー・ホプキンス(麦人) ・アンファース:ジョン・マルコビッチ(中尾隆堅) ・グレンテルの母:アンジェリーナ・ジョリー(深見梨加) ![]() ※ウラ面 【仕 様】 ・型 番 DLW-Y20803 ・製作年度 2007年 ・製 作 国 アメリカ ・原 題 BEOWULF ・そ の 他 MPEG-2、COLOR、DOLBY DIGITAL、 NTSC 日本国内向、DVD、セル専用 ・発 売 元 ワーナー・ホーム・ビデオ [DISC 1] ・収 録 本編 114分 ・サ イ ズ 16: 9 LB シネマスコープサイズ ・音 声 1.オリジナル <英語> (5.1chサラウンド) 2.日本語 (5.1chサラウンド) ・字 幕 1.日本語字幕 2.英語字幕 3.日本語吹替用字幕 ・字幕翻訳 太田直子 ・吹替翻訳 太田てるみ ・そ の 他 片面2層 [DISC 2] ・収 録 映像特典 77分 ・サ イ ズ スタンダードサイズ/ワイドスクリーン混合 ・音 声 1.オリジナル <英語> ・字 幕 1.日本語字幕 ・そ の 他 片面1層 ・映像特典 1.メイキング~撮影の道のり~ 2.ベオウルフ ~スタッフ/キャストの奮闘記~ ・“ボリューム”の中で ・はいっポーズ! ・“E.O.G.”とは? ・バーチャルセット ・小道具 ・スキャナー ・スタントワーク ・ストーリー・ボード ~グレンデルとの戦い~ ・“かかってこい” ・寒さとの戦い 3.原作から映画へ 4.蘇る魔物たち 5.“ベオウルフ”を再現 6.映画に見る古典の世界 7.未公開シーン集 【ジャケット】 ・オモテ面:鳥肌、総立ち。 ・ウラ面 :世界を巻き込む“呪い”の連鎖は、 一人の女の誘惑から始まる。 剣を持ったベオウルフのイラストが、オモテ面。背景になっている鈍色の空のせいか、剣についた血のせいか、ベルウルフの顔のせいか、疲れがにじみ出ている。そんなところが、本作品に相応しいカンジがする。(笑) 2枚組のせいか、ウラ面は、ほとんど文字で埋め尽くされている。上方に、ちょっとだけ本編からの取り込み画像が用いられている。でも、何だかチープな印象だ。もう少しカッコイイ画像は使えなかったのだろうか……。 史劇や文芸作品ではなく、あくまでもエンターテイメント作品であることを考えると、このジャケットは、ちょっといただけないな。 【感 想】 「CGアニメだとは思わなかった。(笑)」 「ロバート・ゼメキスのヒロイック・ファンタジー? 長そうだな」 「いや 120分を切ってるよ」 「お、短い。でも、もったりしてるんじゃないか?」 「展開は早いよ」 「へぇ、そうなんだ。珍しい。じゃ、観てみるか」 ――そんな具合いで観てみた次第。(笑) 古典の叙事詩ベオウルフに材を取った作品。デンマークが舞台で、勇者ベオウルフが巨人を倒して王になる。王になった後は良い施政で国を繁栄させ、晩年、再びドラゴンと戦う。……というお話し。 かなり大雑把だが、もともと残っている写本が少なく、最初と最後しか分からない。もしかしたら、はじめから真ん中のパートはなかった可能性もある。そういうワケだから、この程度の粗筋で充分だろう。(笑) ファンタジー映画が軒並み公開されていた頃の一本だから、派手な作品の影に埋もれてしまい、評価がイマイチなのは残念な気がする。そんなに悪い作品ではない。 むしろ、ロバート・ゼメキス監督作品の中では、出来映えは良い方だと思う。名作『エル・シド』のように、ほのかに詩情漂うエンディングは拾いモノだ。これは意図して得られるものではなく、映像と脚本と演出と演技の相乗効果でかもし出されるものだ。それだけに最近では滅多に観られない。私好みだ。 ロン・ハワード監督が、そんな作品をものにするのではないかと思っていたが、意外にもR.ゼメキス監督が先を越したようだ。そう言えば、『コンタクト』のエンディングも詩的だった。もともと、そういう嗜好の方なのかも知れない。 本作品のテーマは、誘惑と契約と言える。別な言い方をすれば、“結婚”ってヤツだ。誰かが「結婚は墓場だ」と言っていたが、ベオウルフもまた、“取り引きをした時に自分は死んだ”と言う。「ああ、やっぱりそうなんだ」と笑ってしまった。 ベオウルフは、黄金の杯を差し入れて巨人の母親(セイレン?)に子供を授ける。その代わり、彼は王としての富と権力が保証される。うーん、なかなか意味深だな。結婚の時に取り交わす契約書みたいではないか。 長い年月が経ち、ベオウルフも老いて、巨人の母親から黄金の杯が返される。子供(ドラゴン)も大きくなったし、もう用はないってワケだ。典型的な熟年離婚だな。(笑) 父親は息子のドラゴンと戦い、辛くも勝利するが命を落とす。子は父を超えられなかった。 王国は、ベオウルフの親友に託される。そして、王となった親友の前に、巨人の母親が再び姿を現す……。 キリスト教が広まりつつあった頃のお話しらしく、さらりと触れられている。土地に根ざした神話や伝承は、キリスト教によって否定され、潰されて来た。叙事詩で語られるベオウルフの物語も、そうして失われたのかも知れない。 出演は、ベオウルフ役にレイ・ウィンストン。体格を活かして、いろいろな作品に出演しているようだが、やや地味な感じがする。 前王様には、アンソニー・ホプキンス。歳をとって、この手の作品が多くなった。まだまだ第一線で頑張って欲しい。 巨人の母親にアンジェリーナ・ジョリー。“凶暴なる誘惑”とDVDの帯に書かれていたが、「何か違うんじゃない?」と思った。 CGアニメだと思っていなかったので、始まってからビックリした。然も、3Dじゃん。 また、CGなのに、キャストとして俳優の名前がクレジットされるのってヘンな感じだ。 ジェラルド・バトラーが出演している『ベオウルフ』も観ておこうかな。(笑) オススメ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.11.13 05:03:49
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