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B級映画ジャケット美術館

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2017.09.23
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カテゴリ:オカルト映画
0903 オーメン666 [COMPLETE COLLECTION]

『0903 オーメン666 [COMPLETE COLLECTION]』オモテ面
※オモテ面

【スタッフ】
・監  督  ジョン・ムーア
・脚  本  デイビッド・セルツァー
・製  作  グレン・ウィリアムソン
       ジョン・ムーア
・音  楽  マルコ・ベルトラミ
・撮  影  ジョナサン・セラ

【キャスト】
・ロバート・ソーン…リーヴ・シュレイバー(東地宏樹)
・ケイト・ソーン……ジュリア・スタイルズ(麻生侑里)
・ベイロック夫人……………ミア・ファロー(高島雅羅)
・ジェニングス……デイビッド・シューリス(清水明彦)
・ブレナン神父…ピート・ポスルスウェイト(勝部演之)

『0903 オーメン666 [COMPLETE COLLECTION]』ウラ面
※ウラ面

【仕  様】
・型  番  FS-32138
・製作年度  2006年
・製 作 国  アメリカ
・原  題  THE OMEN
・発 売 元  20世紀フォックス ホーム
        エンターテイメント ジャパン株式会社
・販 売 元  ----
・価  格  ----
・字幕翻訳  林 完治
・吹替翻訳  中村久世
・翻訳監修  ----
・監  修  ----
・公  開  2006年劇場公開作品
・リリース  ----
・収  録   110分(本編)
・サ イ ズ  16: 9 LB ビスタ・サイズ
・音  声  1.英 語 5.1ch DTS
       2.英 語 5.1ch サラウンド
       3.日本語 5.1ch サラウンド
・字  幕  1.日本語字幕
       2.英語字幕
・そ の 他  片面2層、COLOR、MPEG-2、DOLBY DIGITAL、
       NTSC 日本市場向、DVD、セル専用
・映像特典  1.“666”聖書に隠された謎
       2.予告編集
       3.眼球に“666”を持つ美少女
       4.新TVシリーズ
         『ポイントプレザントの悪夢』
         第1話「謎の少女」

『0903 オーメン666 [COMPLETE COLLECTION]』チャプターリスト
※チャプターリスト

【ジャケット】
・オモテ面:----
・ウラ面 :全世界を恐怖のどん底に突き落とす、
      衝撃ホラー
        6月6日6時の産声――
        それは災いの兆し

遠くに教会が見える墓地、黒い雲がたなびいている空には無数のカラスが待っている。そして、黒い犬を従えた男の子の姿。男の子は、肩ごしにこちらを見ている。
どうも、この構図は不自然でいただけない。“悪魔の子”であるダミアンは、自らの存在を認知していないのだから、こういうポーズは相応しくないと、私は思う。
つまり、あくまでもフツーの子供だからこそ、恐怖が醸成されるのだ。親が買った服を着せられ、手をひかれて歩く。そういう子供の姿でなければならない。
そういう点では、アウターケースにも使われた1作目の墓地に立つダミアンのスチルは、見事だった。

『0903 オーメン666 [COMPLETE COLLECTION]』ピクチャディスク
※ピクチャディスク

【感  想】
「リメイクって何だろう?」

オリジナルの脚本をそのまま使ったのではなかろうかと思えるほど、ストーリー展開がオリジナルと同じだった。いやいや、ヘタするとカメラのアングルまで同じだったりする。(笑)
――まぁ、日本でも、『犬神家の一族』や『椿三十郎』は、オリジナルの脚本をそのまま使って再映画化に取り組んだ例がある。脚本の完成度が高いと、こうなるんだろうな。

確かに、細かいところで変更点はある。でも、それが適切かと問われれば「否」と答えざるを得ない。
例えば、ロバート・ソーンが駐英大使に任命される契機となった前任者の死亡事故は、明らかに余分でしょ。なくても、全然ヘイキ。実際、すぐに忘れてしまった。
それに、三輪車をキックボードに変更したのも失敗だろうな。不自然だった。
そう言えば、動物園のシーンも不自然だったなぁ。最初はヘビに話しかけるハリーかと思ってホノボノしてしまった。(笑)
やっぱり、一番ダメな変更は“注射器”でしょう。絵的にも地味だし……。(笑)
そうした無意味で有効でない変更は、インパクトが薄く、ストーリーを変える力もない。

色調を抑えたオリジナルに較べると、本作品の映像はクリアでキレイだった。カラフルと言ってもいいくらい。
CGを使ったショック・シーンもお見事。でも、その分、迫力がなくなってしまった。個人的には、現代のアナログ技術を使って再現して欲しかった。
だから、「こんなんでいいのかよ」という印象が拭えない。もっと、いい作品にしようって言う気概があって然るべきだ。

主演は、リーヴ・シュレイバー。TVドラマ『CSI:科学捜査班』で数話だけ出演していたのを覚えている。過去のある捜査官役で、シリーズ構成の中で、どんな意味があるのか解らない役柄だった。本作品では、駐英大使のロバート・ソーンを演じていたが、スマートな知性を感じることが出来ず、不似合いな感じがした。

妻のキャサリン役にジュリア・スタイルズ。『ボーン』シリーズに出演していたことくらいしか知らない。私は、お芝居よりも、彼女の低い鼻が気になって目が離せなかった。(苦笑)

そして、乳母のベイロック夫人役には、ミア・ファロー! TVドラマ『ペイトンプレイス物語』や『ローズマリーの赤ちゃん』『ジョンとメリー』、『フォロー・ミー』『華麗なるギャッツビー』『ナイル殺人事件』……。ウッディ・アレンと組むまでは、好きな女優さんの1人だった。基本的に痩せっぽちは好きではないが、彼女は別格だ。本作品でも、一番存在感を示していた。

最後まで分からなかったのは、リメイクをする意味があったのだろうか、というコト。いまの技術で撮りたい気持ちは分からないでもないが、それならば、違うストーリー展開の方が好ましかったと思う。
世界情勢や環境も、70年代とは違うのだ。

あまりオススメ出来ません!





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Last updated  2017.09.23 09:45:22
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