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B級映画ジャケット美術館

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2017.09.24
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カテゴリ:ゾンビ映画
0904 バイオハザード・アイランド』

『0904 バイオハザード・アイランド』オモテ面
※オモテ面

【スタッフ】
・制作・監督 アダム・デヨー
・共同脚本  アダム・デヨー
       ジョシュア・クラウスナー
       ローレン・セメンズ
・音  楽  ルイス・シャリフ

【キャスト】
・ツイーター(ベス)…マリッサ・メリル
・エルビス……スコット・ピート『トランスフォーマー』
            『ソルジャーズ・アイランド』
・カート・コナード……ジェームズ・C.バーンズ
  『トランスフォーマー』『シティ・オブ・ザ・ゴッド』

『0904 バイオハザード・アイランド』ウラ面
※ウラ面

【仕  様】
・型  番  LBXC-215
・製作年度  2012年
・製 作 国  アメリカ
・原  題  DEAD SEASON
・発 売 元  オデッサ・エンタテインメント
・販 売 元  ファインディスクコーポレーション
・価  格  ----
・字幕翻訳  和泉珠里
・吹替翻訳  ----
・字幕演出  インジェスター
・監  修  ----
・公  開  ----
・リリース  ----
・収  録  本編 88分
・サ イ ズ  16: 9 LB ビスタ・サイズ
・音  声  1.オリジナル (英 語) ステレオ
・字  幕  1.日本語字幕
・そ の 他  片面1層、COLOR、MPEG-2、DOLBY DIGITAL、
       NTSC 日本市場向、DVD、セル専用
・映像特典  ----

『0904 バイオハザード・アイランド』ピクチャディスク
※ピクチャディスク

【ジャケット】
・オモテ面:私の名前はツイーター。
      ここは私の住む世界じゃない!
・ウラ面 :ゾンビと戦い、
      悪人と戦い、
      絶望と戦う!
        「希望の楽園」が「絶望の島」に変わった
        とき、彼女は戦士になることを決意した。
      定番ゾンビ・ジャンルに際立つ新人ヒロイン=
      マリッサ・メリル参上!
        平和な世界を打ち砕く「絶望の世界」。
        か弱気ヒロイン=ツイーターは
        生き残れるのか!?
      こんなハズではなかった…
      安全な島に隠された“恐ろしい事実”

ツイーター(マリッサ・メリル)をフィーチャーしたジャケット。デザインさたれ方は、きっと彼女が気に入ったんだろうなぁ。私はダメだったけど……。(笑)
オモテ面は、右手にナタを担ぎ、左手に銃を握りしめている。背後にはジャングルが広がり、カラスが飛んでいる空は赤く染まって不穏な雰囲気が漂っている。ややB級ホラー映画の安っぽさが感じられるが、描かれたツイーターのイラストは上出来だ。瞳に意思が感じられる。
ウラ面も、ツイーターとゾンビの画像だけ。徹底的に彼女を持ち上げている。鑑賞後だと、この辺りの偏りが笑える。

【感  想】
「モツが好き」

きわめてスタンダードなゾンビ映画だった。監督さんがゾンビ好きなのだろう。ゾンビ映画への“愛”に溢れていて、随所にオマージュが見受けられる。

――ゾンビが蔓延した世界。エルヴィスとツィーターは“ゾンビのいない楽園”を目指して、或る島に辿り着く。しかし、そこにもゾンビがいた。然も、核実験の影響で植物も魚も汚染され、食べることが出来ない。
隔絶された厳しい環境の中でも、元軍人のカートに統治されたコミューンで、生き残った人が暮らしていた。
やがて、救命士だったエルヴィスはコミューンの中で役割を与えられ、ツィーターはカートの娘レイチェルの“話し相手”として居場所を見い出す。安寧の日は続くかと思われたが、やがて2人は、島の秘密を知ることになる。
……というお話し。

まるで、ジョージ・A.ロメロ監督の『死霊のえじき』の後日談のようなストーリー展開に、まずはニヤリとさせられてしまう。(それだけで好みだ)

登場するゾンビもロメロ監督の『ゾンビ』に近い動作の鈍いやつで、終盤、英国からの無線通信で「ヤツら、走ることを覚えやがった!」と情報が入った途端に“走るゾンビ”が登場する。ザック・スナイダー監督の『ドーン・オブ・ザ・デッド』へのオマージュだろうか。

主人公らが辿り着くのが、軍人に統治されたコミューンというところはダニー・ボイル監督の『28日後…』を想起させる。島の秘密が明らかになり、息苦しい閉塞感が漂っていたのが、全力疾走のゾンビの出現で、スピード感のある終盤を迎える。

もちろん、クライマックスは、コミューンの崩壊だ。些細な綻びから全てが崩れて行く様子にカタルシスを覚える。
“楽園”にゾンビが大挙して雪崩れ込み、生き残った人たちが片端から喰われて行く。腹部を裂かれ、内臓を喰われて行くシーンは、『死霊のえじき』の名シーンの再現だろう。
グロいシーンも、なかなか頑張っていた。(本作品のゾンビ君は内臓系が好きらしい) 何よりも、ゾンビを演じた役者さんたちに拍手を贈りたい。ゾンビになりきっていた。(笑) このクラスの作品で襲撃シーンに違和感がなかったのは久しぶりだ。カメラも編集も、いい。
特に、桟橋をのろのろ歩くゾンビの後ろ姿をとらえたカットは『サンゲリア』のラストシーンを思い出させる。

おそらく、本編中には幾つものゾンビ映画へのオマージュが隠されているはずだ。それを見つけ出すだけでも、ファンは楽しいかも知れない。

ツィーターを演じたのは、マリッサ・メリル。ほかにも出演作はあるが、どれも日本未公開。横顔はまぁまぁ、正面から見るとヘンな顔、基本的にキツい顔立ちの方なので、役柄が狭そうだ。(苦笑)

エルヴィス役には、スコット・ピート。やや地味な感じだ。正直、もう少し華のある役者さんの方が良かったような気がする。全体的な出来映えが違っただろう。実際、彼のフィルモグラフィもパッとしない。せめて、南の島が似合う人にして欲しかったなぁ。

元軍人で統率者のカート役は、ジェームズ・C.バーンズ。
駄作『シティ・オブ・ザ・デッド』に出ていたらしい。(覚えてない……)
駄作『ダイナクロコ vs.スーパーゲイター』にも出ていたらしい。(見たっけか?)
劇場版2作目の『HERO』に出たらしい。(やっぱり駄作ってこと?)
雰囲気はいいし、ルックスだって悪くない。それでも、こんなフィルモグラフィってことは、決定的に何かがダメなんだろうなぁ。(苦笑)

レイチェルはコーシカ・ウィルソン。文句なく可愛かった。お世辞にもお芝居が上手だとは思わないが、“若さ”がすべてを補っている感じだ。

映像のクオリティは低いが、思いのほか、面白い作品だった。ゾンビ映画ファンには、オススメ!(笑)





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Last updated  2017.09.24 08:48:19
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