|
カテゴリ:サスペンス・スリラー映画
0909 007 ネバーセイ・ネバーアゲイン 30TH ANNVERSARY EDITION [ブルーレイ]
※オモテ面 【スタッフ】 ・監 督 アーヴィン・カーシュナー ・製 作 ジャック・シュワルツマン ・脚 本 ロレンツォ・センプル Jr. 【キャスト】 ・ジェームズ・ボンド…ショーン・コネリー(若山弦蔵) ・ドミノ……キム・ベイシンガー(平澤由美/田島令子) ・エミリオ・ラルゴ……クラウス・マリア・プラウダアー (佐々木勝彦/内海賢二) ※ウラ面 【仕 様】 ・型 番 ---- ・製作年度 1983年 ・製 作 国 イギリス/アメリカ ・原 題 NEVER SAY NEVER AGAIN ・発 売 元 20世紀フォックス ホーム エンターテイメント ジャパン株式会社 ・販 売 元 ---- ・価 格 ---- ・字幕翻訳 戸田奈津子 ・吹替翻訳 石原千麻 額田やえ子 ・テレビ放送吹替音源協力 小北宏一 佐藤 純 株式会社フィールドワークス ・監 修 ---- ・公 開 ---- ・リリース ---- ・収 録 134分(本編) ・サ イ ズ HDワイドスクリーン 1920x1080p/ シネマスコープ ・音 声 1.英 語 DTS-HDマスター・オーディオ 5.1ch(ロスレス) 2.日本語 DTSデジタル・サラウンド2.0ch 3.日本語 DTS-HDマスター・オーディオ 1.0ch(ロスレス) <テレビ放映バージョン> ・字 幕 1.日本語字幕 2.英語字幕 ・そ の 他 カラー、DOLBY DIGITAL、 日本市場向、dts-HD MasterAudio、 dts Digital Surround、Blu-ray、セル専用 ・映像特典 1.製作の舞台裏 2.ショーン・コネリーを語る 3.ボンド・ガール 4.オリジナル劇場予告編 ※ピクチャディスク 【ジャケット】 ・オモテ面:---- ・ウラ面 :ショーン・コネリーが華麗に“ボンド復活”を 遂げた 幻の〈007番外編〉! 既存のDVDのジャケットとは違うデザインが採用されている。ショーン・コネリー=ジェームズ・ボンドは、銃口の向きが違うだけで、ほぼ同じ。その背景に、ドミノ役のキム・ベイシンガーの水着姿。頭の後ろに手を当てて、何やら妖しげなポーズだが、ちっともセクシーじゃない。この辺りが、キム・ベイシンガーのキム・ベシンガーたる由縁があるのだろう。彼女にファンなんかいるのかなぁ?(ヒドイ言い方だ) ウラ面は、散漫な印象の出来映え。大型バイクに跨るJ.ボンドって当時は斬新な感じがしたが、いま観ると、ちょっと野暮ったい。スマートじゃない。 そのスマートじゃない野暮ったさが、ジャケットにも現れているような気がしてならない。(笑) 【感 想】 「ラスト・ファイト」 第24作品目『スペクター』のレビューを終えたところで、イオン・プロダクションの007シリーズはひと休み。(笑) ダニエル・クレイグの第25作品目への出演も決まったようだし、少しは007らしくなることを期待して待ちましょう。 今回は、番外編『ネバーセイ・ネバーアゲイン』を観てみた。好きな作品だが、残念なことは、本作品は永遠に“番外編”のレッテルを貼られたままだろうな、と言うことである。いろいろ不満も多いが、生まれは違っても正統派のボンド映画だけに、いつも可哀想に思っている。 この庶子をとりあげたのは、アーヴィン・カーシュナー監督。何でも、ジョージ・ルーカスの恩師らしい。そんな縁で『スターウォーズ 帝国の逆襲』のメガホンを取ったと聞いている。I.カーシュナー監督は、寡作だったので、どんな方だったのか不明だが、本作品を観る限り静謐感とスペクタクルを両立させられる希有な方だったようだ。それに、観客の批判を承知の上で、かなり惨いこともしてみせる。 子供たちの憧れだったルーク・スカイウォーカーの腕を切り落としてみせた。本作品でも容赦なくショーン・コネリーの老いを銀幕に晒し出してみせた。 この冷徹さは、凄いと思う。昨今の軟弱な監督さん達とは、ひと味違うようだ。既に鬼籍に入られたが、残念なことである。シリーズものの一本ではなく、カーシュナー監督の作風を代表するオリジナルの作品を観たかった。 初めて本作品をスクリーンで観た時、S.コネリーの薄い髪、深いシワ、目張りを強調したメイクに愕然としたものである。それを撮した監督サンを憎みさえした。「オレたちのヒーローになにしやがんだ!」と言う気持ちでいっぱいだった。 しかしである、だからこそ、「二度とやらない(ネバー・アゲイン)」と言ったS.コネリーの気持ちがよく分かった。思うに、これほど皮肉なタイトルは他にないだろう。『ネバーセイ・ネバーアゲイン』というタイトルは、奥様に「そんなことは言わないで(ネバーセイ、ネバーアゲイン)」と言われて、S.コネリーが出演を決意したことに由来している。劇中、ボンドが「二度とごめんだ」というセリフを口にするが、もしかしたら、本作品を観て奥様も「ネバーアゲイン!」と言ったかも知れない。 結局、本作品はS.コネリーのラスト・ファイトとなった。 考えてみれば、007でありながら、お馴染みの“ジェームズ・ボンドのテーマ”も使えなければ、ガンバレル・シークエンスも使えない。勿論、レギュラー・キャラクタにお馴染みの役者サンを使うことも出来ない。それでも、ボンド映画らしい雰囲気を醸し出さなければならないのだから大変なことである。映画化に当たっては、いろいろゴタゴタもあったようだから、反骨精神のある監督さんでないと務まらなかっただろう。 そういう意味でも、カーシュナー監督の起用は自明のことだったのかも知れない。 艱難辛苦の末にたどり着いた本作品は、大人の鑑賞にたえる仕上がりになった。この頃の007は、ロジャー・ムーアが演じるジェームズ・ボンドが定着する一方で、作品としては幼稚化の一途を辿っていたから、実に対照的だった。 難点を言えば、ボンド・ガールに全く魅力がないことかな。(笑) いまとなっては希少な一本、オススメ! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2017.09.29 06:37:17
コメント(0) | コメントを書く
[サスペンス・スリラー映画] カテゴリの最新記事
|