2345843 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

B級映画ジャケット美術館

B級映画ジャケット美術館

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Profile

helen5015

helen5015

Keyword Search

▼キーワード検索

Calendar

Favorite Blog

~映画は僕らの人生… 兎おっさんさん

Comments

ガーゴイル@ どこのドイツ ウチナーは沖縄ではない。ウチナーは内南…
たけちゃ@ Re:0195 映画 謎解きはディナーのあとで(10/16) そういう映画だから(^^) 分かってないのは…
ゆきこ@ 日本にとって大切な参院選 初めまして、こちらのブログとは場違いな…
http://buycialisky.com/@ Re:0882 007 リビング・デイライツ [ブルーレイ](09/02) ultra cialisefectos cialis 10mghow long…

Freepage List

2018.12.14
XML
1350 ストレンジャー・コール


※オモテ面

【スタッフ】
・監  督  サイモン・ウエスト
・脚  本  ジェイク・ウェイド・ウォール
・製  作  ジョン・デイビス
       ケン・レンバーガー 他

【キャスト】
・ジル:カミーラ・ベル(弓場沙織)
・ティファニー:ケイティ・キャシディ(田中晶子)
・ボビー:ブライアン・ジェラティ(中川慶一)
・ストレンジャー:トミー・フラナガン(青山 穣)


※ウラ面

【仕  様】
・型  番  TSDD-36884
・製作年度  2006年
・製 作 国  アメリカ
・原  題  WHEN A STRANGER CALLS
・発  売  株式会社ソニー・ピクチャーズ
                エンタテインメント
・販 売 元  ----
・提  供  ----
・価  格  ----
・字幕翻訳  牧野琴子
・吹替翻訳  岸田恵子
・吹替監修  ----
・吹替演出  ----
・吹替版制作 ----
・日本公開  ----
・リリース  2007.
・収  録  約 93分
・サ イ ズ  16: 9 LB シネスコ(2.40: 1)
・音  声  1.ドルビーデジタル 5.1chサラウンド
         オリジナル (英 語)
       2.ドルビーデジタル 5.1chサラウンド
         日本語吹替
・字  幕  1.日本語字幕
       2.英語字幕
・そ の 他  片面 2層、COLOR、MPEG-2、DVD、CC、
       DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本市場向、
       セル専用
・映像特典  1.メイキング・ドキュメンタリー
       2.未公開シーン集
       3.オリジナル劇場予告編集


※取扱い上の注意

【ジャケット】
・オモテ面:もう、止めて――。
・ウラ面 :現実に起こりうる絶望的恐怖。
      意表を突く衝撃のラスト。
        静かな夜になると思っていた…。
        1本の電話が鳴るまでは。

本作品は、クリスマスに起きる惨劇を描いたオリビア・ハッセー主演の『暗闇にベルが鳴る』と同じ都市伝説をモチーフにした『夕暮れにベルが鳴る』のリメイク作品である。にもかかわらず、その辺りのことは、どこにも記載されていない。都市伝説で売るよりもサバイバル・アクションとかスリラーとして売ることを優先したらしい。
ジャケットだけなら、B級バイオレンス・ホラー映画といった風情だが、本作品は、わりと由緒正しい作品である。だからこそ、サイモン・ウエストが監督しているわけで、ソニーからリリーされているのだ。
なのに、このジャケット……。ウラ面にこそ、カミーラ・ベルのご尊顔がみられるが、“世紀の美人”と謳われた若手女優の顔をオモテ面でデカデカと使わないなんて、犯罪と同じだ。
ソニーさん、ちゃんと考えてジャケットを作ろうよ。(溜息)


※ピクチャディスク

【感  想】
「巨大なテラリウムのある邸宅」

なかなか面白い作品だった。『トゥームレイダー』『コンエアー』のサイモン・ウエスト監督作品と知って期待していたが、なかなかの“力”のこもった作品だった。

正直なところ、随分とムリはある。終始一人称の映画だが、その制限が必ずしも奏功しているとは言い難い。時々、我慢し切れなかったかのように第三者の視点が滑り込む。この中途半端さがB級ぽくって良い。ヒッチコック監督のように、もっと徹底しても良かったのではないかとも思うのだが、それでは“立派なB級映画”にはなれない。(笑) 教科書のようにつまらない名作よりも、欠点はあっても魅力的なB級映画の方が私は好きだ。

こうした映画は、役者にも演技力が求められるし、監督にも演出力が求められる。本作は、どちらも「まぁまぁかな」といった案配だが、それでも面白く観られたのは、舞台となった邸宅の作りがなかなか非凡だったからだ。

名だたる建築家の多くが、自然と調和した理想の家作りを模索して来た。私はフランク・ロイド・ライトが設計した小川の上に迫り出した家が好きだ。写真でしか見たことはないが、何とも色っぽくて美しい家だった。
本作に使われた邸宅も、色気こそ足りないものの美しい作りの家だ。家の中央にガラスに囲われた巨大なテラリウムのような中庭があって鳥たちが舞っている。小川も流れ、魚が泳いでいる。心底、「羨ましい」と思ってしまった。私の夢は、家の中にダイビングが出来るような巨大な水槽を設置して海水魚を飼うことだ。もちろん、ダイビングするのが前提ね。だから、本作品の主要な舞台となった邸宅は、夢のようだった。

もう一つ、特筆すべきことがある。それは、ネタバレになるが、殺人鬼の正体が最後まで明かされないことだ。『スクリーム』や『ラストサマー』のように、必ずしも因果関係のある犯人が必要ではないことを証明している。ある意味で“第三の解答”だ。正しいかどうかはともかく、「こういう解答もサスペンス映画にはあるんだよ」と、監督は言いたいのかも知れない。

正統派B級サスペンス映画は、観る者の創作意欲を刺激する。「こう撮った方が良いんじゃないか?」とか「この場面はもっとハッキリ見せたいな」とか、忘れかけていた衝動を思い出させてくれる。だから、好きなのかも知れない。

賛否両論、いろいろ異論はあるだろうが、このサイモン・ウエスト監督の意欲作を是非とも観ていただきたい。オススメ!


『0079 夕闇にベルが鳴る』
※ちなみに本作品の公開に合わせて製作されたモックバスター『夕闇にベルが鳴る』は、コチラ!





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2018.12.14 05:30:05
コメント(0) | コメントを書く
[サスペンス・スリラー映画] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.