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2019.08.12
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カテゴリ:モンスター映画
1591 フランケンシュタインの花嫁


※オモテ面

【スタッフ】
・監  督  ジェームズ・ホエール
・脚  本  ウィリアム・ハールバット
・製  作  カール・レムリ Jr.


※ウラ面

【キャスト】
・モンスター………………ボリス・カーロフ
・ヘンリー・フランケンシュタイン…コリン・クライヴ
・メアリー…………………エルザ・ランチェスター
・科学者プレトリアス……アーネスト・セジガー
・エリザベス………………ヴァレリー・ホブソン


※再生上のご注意

【仕  様】
・型  番  UNKJ-25106
・製作年度  1935年
・製 作 国  アメリカ
・原  題  THE BRIDE OF FRANKENSTEIN
・発 売 元  ユニバーサル・ピクチャーズ・ジャパン
・販 売 元  ----
・販売協力  ----
・定  価  ----
・字幕翻訳  貴島久祐子
・吹替翻訳  ----
・吹替版制作 ----
・吹替演出  ----
・日本公開  ----
・リリース  2007.
・収  録  約75分(本編)
・サ イ ズ   4: 3
・音  声  英 語 2.0chモノラル
・字  幕  1.英語字幕
       2.日本語字幕
       3.韓国語字幕
       4.中国語字幕(3言語)
       5.タイ語字幕
       6.インドネシア語字幕
・そ の 他  片面 2層、MPEG-2、モノクロ、
       DOLBY DIGITAL、2 NTSC 日本市場向、
       DVD VIDEO、レンタル禁止
・映像特典  1.メイキング
       2.スコット・マックィーンによる
                      音声解説
       3.フォト・ギャラリー
       4.オリジナル予告編


※復刻版チラシ『エアポート75』

【ジャケット】
・オモテ面:----
・ウラ面 :悲劇のモンスターが甦る!
      今もなおリスペクトされる古典的名作!


※チラシ

「ユニバーサル・モンスター・コレクション」の中の1本。今回は、セル版である。画像の質は悪くなく、セットの緻密さなんかもうかがえる。DVDの作りとしては、良い方ではなかろうか。ユニバーサルの古いモンスター映画は、パブリック・ドメインを称してワンコインなどの廉価版DVDが数多くリリースされている。その中でも、このジャケットは、オフィシャルであることを象徴している。このジャケットのDVDを買えば間違いないってことだ。
ならば、ほかのマイナーな作品もリリースして欲しいと心から思う。


※ピクチャディスク

【感  想】
「生命の尊厳と孤独」

前作からシームレスに続く『フランケンシュタイン』シリーズの2作品目。続編に有りがちなチープさや、観客に媚を売るような俗っぽさもない。クオリティが高く、前編と後編と言ってもいいくらいの出来映えだ。

――自ら産み出したモンスターに風車小屋の屋根から突き落とされたヘンリー・フランケンシュタインは、誰もが死んだと思われた。けれど、屋敷に運ばれ、泣き崩れるエリザベスの前で奇跡的に息を吹き返す。
エリザベスの看護で、ヘンリーは順調に回復するが、自分の手で生命を造り出そうとしたことを悔いてふさぎ込んでいた。そんな折り、プレトリアス博士が訪ねて来る。博士は、20年に渡る研究と実験の末に「人工的に生命を造り出す事に成功した」と言う。早速、博士の研究所で生命を与えられた小人を見せられたヘンリーは、モンスターに仲間=友達(女性)を造る実験に協力要請される。
一方、崩れた風車小屋の下にある洞窟に落ちて生き延びたモンスターは、再び町の住民に追われ、或る家に辿り着く。そこには、孤独で盲目の老人が暮らしていた。
……というお話し。

冒頭の雷雨の夜の一幕は、バイロン卿とシェリーとメアリーの3人しか登場しない。どうやら有名なディオダディ荘の一夜ではないようだ。(ケン・ラッセル監督が『ゴシック(86)』で描いた一夜のことね) 『フランケンシュタイン、或いは現代のプロメテウス』は既に脱稿しているようだし、「出版社に理解して貰えない」と言う台詞もあるから出版直前ってトコか。それに妊娠中だ。年表によれば、1817年 5月から 8月あたりだろう。まぁ、実際にはメアリー・シェリーは、あの一夜以来、二度とバイロン卿と会ってはいない。

そんなメアリーが、「実は続きがあるのよ」とバイロン卿と夫のシェリーに話し始めたのが、本作品である。

こうして後から思うと、バーナード・ローズ監督の『フランケンシュタイン/アダム・ザ・モンスター(15)』が、本作品をベースにしていたことがよく分かる。

ヘンリー役は、前作から引き続きコリン・クライヴが続投。狂気から醒め、自分の行いに後悔をしつつも、プレトリアス博士の成果に惹かれて行く様子を見せる。ポジションとしては主役級だが、ストーリー上は脇役である。

エリザベス役は、メエ・クラークからヴァレリー・ボブソンにバトンタッチ。こちらも出番が少なかったなぁ。

注目は、モンスターの花嫁として造られたブライドを演じたのが、エルザ・ランチェスターって事。本作品では、メアリー・シェリーも演じている。
美しい女優さんだが、主役を張るタイプではなく、数多くの作品で脇を固めて来た。お歳を召されてからもコンスタントに出演を続けた。個人的には『名探偵登場(76)』にマーブル役(マープルのパロディ)で出演されていたのが記憶にある。

モンスター役は、もちろんボリス・カーロフ。この方なくしてフランケンシュタインは語れないと言っていい。本作品では、言葉を学び、より人間らしい描き方がなされ、社会との距離感を明確に描くことで、モンスターの孤独感を際立たせている。

残酷で哀しい作品を撮り上げたのは、ジェームズ・ホエール。日本に紹介された作品が少ないのは残念だが、エンターテイメントが、「単純な刺激を与え続けることではなく、頭で考え、心で感じることである」と現代に教えてくれる名監督だと私は思っている。

前作に引き続き製作に当たったカール・レムり・ジュニアは、当時、ユニバーサルの社長を受け継いでいた。譲り受けた時は弱冠二十歳。そして、『魔人ドラキュラ(31)』から始り、『ミイラ再生(32)』や『透明人間(33)』とユニバーサルと言えばモンスター映画という印象を決定づけた。とはいえ、ヒットもあれば興行的に失敗することも多く、映画史に残る名作『ショウ・ボート(36)』を作りながら製作費が膨らみすぎて、社を追われることになる。まだ三十歳になる前だ。《ユニバーサル・モンスター》と一緒に全盛を極め、凋落した方だった。

本作品は、その絶頂期に作られているので、映像的にもポストプロダクションに於いても充実している。

間違いなくオススメの逸品である!


『1590 フランケンシュタイン(1931)』

『1589 フランケンシュタイン/アダム・ザ・モンスター』

『1091 ラスト・レジェンド』

『1096 フランケンジョーズ』

『1311 ミイラ再生』

『0688 ハムナプトラ/失われた砂漠の都 デラックス・エディション』

『0689 ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』

『0690 ハムナプトラ3/呪われた皇帝の秘宝』

『0137 ヴァン・ヘルシング』





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Last updated  2019.08.12 05:30:06
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